戦後初期会議録

組織名
沖縄民政府
開催日
1949年01月28日 
(昭和24年)
会議名
定例部長会議 1949年1月28日 目録詳細 画像を見る
議事録
定例部長会議〔公休日・俸給〕

  一九四九・一・二八(金)午前十時
  出 席 志喜屋知事、島袋官房長、仲宗根総務部長代理、山城文教部長、當間経済部長、當銘財政部長、大宜見衛生部長、平田通信部長、宮城司法部長代理、仲村警察部長、安次富社会事業部長、比嘉渉外局長、冨名腰企画局長、宮良工務部長代理、宮里貿易庁長、仲原開拓庁長代理、商務課長松田、翻訳課長仲里。
 知事
  開会を宣す。
 官房長
  去る二十一日(金)、二十五日(火)のマシュース大尉との連絡事項の報告。
  参考=日本の公休日――九日
     一月一日      元旦
     一月十五日     成人の日
     三月〔二十一日〕  春分の日
     四月二十九日    天皇誕生日
     五月三日      憲法の日
     五月五日      子供の日
     九月〔二十三日〕  秋分の日
     十一月三日     文化の日
     十一月二十三日   勤労感謝の日
 渉外
  只今の沖縄の民の公休日以外、軍はレイバーディー、イースター等三、四日加はる。
  グリーンさんは知事さんにおまかせするといふ意向らしい。総べてにグリーンさんはクレーグさんの逆の気持の様に窺はれる。
 渉外
  県庁跡については係官が出張帰任後に返事す。
  将来民政府が要るなら、やれると思ふとのこと。
 知事
  物価、俸給問題の件を願ひます。
 財政
  御意見を伺って善処したい。
  表の説明。
 文教
  軍労務者は俸給以外の収入あり。
  俸給を六倍にするならその中四倍か五倍の本俸増給にして、以外は家族手当をやるようにせねば解決出来ぬと思ふ。年をとった人は相当いい。中位の人が子供が多い上に稼働者なく困る。家族手当を与へて家族の多い人を救ふてもらいたい。
 衛生
  同部の職員の実際生活の生計費について発表。
  家族の多い程わるい。五人以上の家はどうしても五倍以上必要。
 財政
  五倍にしたい。
 企画
  刷物の表説明。
  本俸、手当の二本立にしたい。
  本俸は不動のもの、三倍とし、手当は生活の補助。
  家族手当、物価手当どちらかにしたい。
 衛生
  実際生活を基準にしてやってほしい。
  約五倍にして家族手当を考慮する。
 財政
  二億五千万円でゆけば大体いいと思ふ。
  五倍にして後の一倍を家族手当とする。
 仲宗根
  町村の財政は販売の純益で半分以上やってゐた。
  大部分は農村だが、町村の吏員は民政府なみに補助がもらへるが。
 渉外
  財政部ともっと連絡して付加税等でいったら。
 経済
  当面の問題だ。今年度の予算をどうするかにある。
 仲宗根
  本俸、手当を三分、七分にしたら。
  第一次大戦の時は本俸はそのまゝ手当があった。
 経済
  本俸を何倍、それに家族手当。
 知事
  皆の意見一致してゐる。
 財政
  七千万円――五千万円。軍が出す予想。
 警察
  三倍にして後は生活が出来る程度の手当がよくないか。
 衛生
  軍は三倍といってゐるが、軍のまちがいを正すようにしよう。お互がゐる必要は何か、軍のいふ通りだったらだれにでも出来る。
 貿易
  物価の実際の値段ははっきりせん。市価の六倍とおほまかである。軍の案は始終変動してゐる。
 渉外
  企画局長の案が妥当と思ふ。
 知事
  俸給は何倍かして手当をやるという風にやって下さい。財政部長へ。
 渉外
  急報伝達。
   昨二十七日夜半、石川市に火災あり。二十三世帯、罹災者八十七名。
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