戦後初期会議録

組織名
沖縄民政府
開催日
1949年01月21日 
(昭和24年)
会議名
部長会議 1949年1月21日 目録詳細 画像を見る
議事録
部長会議〔物価・選挙運動自粛の件〕

  一月二十一日(金)午前九時
  出 席 志喜屋知事、島袋、平田、宮里、安次富、仲村、当間、宮里、大宜見、柴田、伊志嶺、大宜見(財)、糸数(総)の各部長。
  欠 席 山城・比嘉両部長。
協議事項
 島袋官房長
  軍連報告。
  与儀試験場内に楚辺校を設立したいと。
 宮里貿易庁長
  財政会議報告。
  米物資配給の件。
  同物資値上げの目的。
   一、インフレーを防止する。
     軍労務費  二億六千万円
     物資売上が 一億二千万円
     赤字    一億三千万円
  赤字を埋めて尚縮小すると。
  軍としては七億の通貨を二億に縮小すると。
  民側としては、一、物価値上りにより貧乏者は困る。
   二、物価低下すれば工業生産面が鈍る。
 當間部長
  軍政府の物価の意向。
  米は那覇市で配給米一ポンド二五円。
  生産米二九円。
  現在配給値の六倍弱になる。
  其他は那覇市場の50%。
  メリケン粉は一ポンド七円五十銭。
 安次富部長
  現在の救済者一一、〇〇〇人余り。
  今後物価値上りにより五倍の増員で五五、〇〇〇人余り。
  提出予算四千万円余り。
 大宜見課長(財)
  民政府のみで現在の四倍は増俸出来る。
 志喜屋知事
  選挙運動が活発なりそうで之で復興の妨げになるかも知れない。民政府として何時なるか知らないことなら、民政府から何とか通知を発せられたいとの忠告があったが。
上へ戻る