戦後初期会議録

組織名
沖縄民政府
開催日
1948年12月06日 
(昭和23年)
会議名
軍海運部長シネージイ中佐との連絡事項 1948年12月6日 目録詳細 画像を見る
議事録
軍海運部長シネージイ中佐との連絡事項
  一九四八年十二月六日(月)

 マチュース総務部長
  会議の前に水曜日の知事とグリーン大佐との連絡会議は都合で木曜日に延期する旨、グリーン大佐から連絡がありましたからお伝へします。
 シネイジイ中佐
  自分は沖縄へ到着してから二、三週間になるが、グリーン大佐より海運に関する全責任を委任されてゐる。現在暫定的に業務の運営上軍が監督してはゐるが、沖縄或は琉球の住民の為の海運であるから、将来は知事の監督下にあるべきである。業務遂行の能率をあげる為には、事務所を一ケ所に統合する必要があるが、その為に設けられたのが琉球海運部である。
  桃原氏は当然知事の指令の下にあるべきものと思ふ。経済の発展を計るために自由企業制が敷かれて居るが、能率をあげ又其他の便宜上、近く発足する海運会社の賃金並其他の事も制限なしに定めさせたいと思ふ。若しもそれで都合の悪いときには、お互と会社で適当に相談して改訂する。勿論監督はする。
 知事
  琉球海運部は全琉球にまたがる機関であるから、(沖縄)知事の下におく訳にはいかないのではないかと思ふ。無論、沖縄関係のみの海運を掌る。
  海運課は沖縄知事の下にあるべきであるが。
 シネイジイ中佐
  事務所が二つに分れるのは業務の能率を低下させるからよくないと思ふ。
  それで桃原氏の方と沖縄民政府との連絡係を置いて、事務連絡の任に当らしたらよいと思ふ。
  知事から軍政府海運部長へ提出した覚書に認めてある。沖縄海運課の職能は適当であると思はれるから、民船に関する限りは其通り施行してよい。
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