戦後初期会議録

組織名
沖縄民政府
開催日
1948年09月24日 
(昭和23年)
会議名
軍民連絡会議 1948年9月24日 目録詳細 画像を見る
議事録
軍民連絡会議〔労務問題陳情・ハワイ救済会〕

  九月二十四日(金)午後二時半
  出 席 志喜屋知事、島袋官房長、比嘉局長(通訳)、富名腰課長。
  軍政府 マチュース大尉。
  記 録 喜瀬事務官。
諮詢事項
 軍政府
  ウエッカリング准将一行の氏名表。
  交通事故。
 ◎民自動車により轢死せしめられた馬に対する弁償に関する件。
 ◎売上税に関する件。
 ◎交通違反に関する文書(陸運課長宛)。
  先に話した発電機を民政府が取らなければ他に希望者が居るから、若し取るならリンベー中尉から早く取られたいと。
 志喜屋知事
  民政府では部分品がないとのことで受取らないことにしました。
 軍政府
  慶良間にも発電機があるとのこと、調査する様依頼したが、結果は如何なったか。
 志喜屋知事
  前の話は軍が調査するとのことで其報告を待って居ます。
 軍政府
  民政府で調査して報告されたい。
 ◎労務問題の陳情はグリーン大佐が明日イーグルス少将に持って行くことになって居る。
  那覇の港湾作業隊六〇〇人が家へ帰へるとの事だが、知事は事情を調査し引止めるなり、又代りに募集するなり適当な措置を講ぜられたい。
 志喜屋知事
  布哇の救済会から五五〇頭の豚が来るが、其付添人五人は沖縄人である。彼等の上陸及滞在が出来る様御取計を乞ふ。噂によると軍政府に何の連絡もないから上陸することを或は許されないかも知れないとのことであるが。
 軍政府
 ◎布哇から来た手紙の内容を翻訳して提出されたい。
 ◎ペルーへの渡航の件は未だ其れに関する正式な文書が公表されてないので確答はし兼ねる。
  外国へ渡航した人数・氏名も調査未完成とのことである。
 志喜屋知事
  戦後南洋から帰へった人々が再渡航する陳情が出て居るから、明朝軍政府に提出します。
 軍政府
  同件に関してはウェッカリング准将一行のフィールデング氏が、沖縄からの移民に関し非常に関心を持って居るから同氏に話して見ます。
  ウェッカリング准将は来る木曜日東京へ帰へることになった。
 ◎台湾から帰還した人々の通貨交換の件を一行に話して見たら、委員会を設けて研究して居るとのことは知って居たが、詳細については知らないとのことであった。
 志喜屋知事
  沖縄へ寄贈する本が福岡に大部分集って居るとのことであるが、こちらから受取る人を送るなり、本を取寄せて貰ふなり、適当な方法を講じて貰いたい。
 軍政府
  折衝して見ます。
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