戦後初期会議録

組織名
沖縄民政府
開催日
1948年09月17日 
(昭和23年)
会議名
部長会議 1948年9月17日 目録詳細 画像を見る
議事録
部長会議〔自由経済・集会・帰還者通貨切替〕

  一九四八・九・一七(金)
  出 席 知事、官房長、総務(代理安里)、文教(山城)、財政(当銘)、経済(代理嘉手刈)、衛生(大宜見・仲泊)、通信(代理)、司法(前門)、警察(仲村)、渉外(比嘉)、工務(代理宮良)、補給(代理鉢嶺)、貿易(代理)、開拓(代理仲原)。
協議事項
 大宜見衛生部長
  病中のお礼と挨拶。
 島袋官房長
  連絡会議等の諸報告。
 志喜屋知事
  経済会議終了後、宮里貿易庁長より報告があると思ふ。軍としては自由経済の意向ではあるらしい。
 比嘉渉外局長
  昨日第一航空隊より知事宛案内状来る。九月十八日空軍記念日につき祝賀会あり。祝意を表す文を軍を通して発送す。
  今後米国の祝日・記念日(例へば独立記念日)等長官の祝辞を送る様渉外局で考慮す。
  沖縄臨時更正協会の設立についてアメリカ国民の沖縄に対する関心を注いでゐる――米国新聞・雑誌等に掲載。
 仲村警察部長
  軍政府、民政府に対する反対行動や集会等、軍はよく知ってゐる。こちらが知らん様では、こっそり集ってゐる様で具合わるい。連絡ほしい。
 渉外
  こんど大島に行った時、大島のCICの人と一緒になった。沖縄のことも何でも知ってゐた。
 文教
  会合等今後は事前の報告が肝要。
 警察
  彼等自身情報とるのでなく、誰かを使ふ。従って金を使ふ。
  二種類のソ連よりの帰還者がある様だ。
 仲泊
  ソ連からの帰還は病人が先きらしい。
 知事
  思想問題については大いに注意しませう。
 文教
  米国留学、研究生二十四日ハワイ着。割当られた大学について話す。
 財政
  ドライバーの優遇の件話す。
 文教
  ジープの運転手が安心して仕事出来る様にしてもらひ度い。
 渉外
  全体としてもってもっと上げてほしい。
 衛生
  通信部長にお願ひ。放送局設置に当り、□□□(アキ)をもらっておく必要があると思ふ。
 官房長
  英語人の手当。調書は部内は出てゐる。廨はまだ。
  委員で選考。
 知事
  通貨切換の際、日本から帰還した者から陳情あり。
  千円が百八〇円にしかならない。生活に困窮してゐると。どうにもならない者は市町村長を通して救済すること。
  台湾帰還者は一文も貰はず。財政部長で善処してほしい。
  西表開発をもう少しやれと。これまで軍から二回いわれた。開拓庁で考へてゐてほしい。
 工務(宮良)
  マラリヤはまだある。設備が出来てゐる関係で罹らないのである。
 知事
  親泊政博氏から通信あり。恩給は二〇倍から三〇倍になってゐるが、本土に在住せねばとれない。
  時期が来るまで預金しておくと。
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