戦後初期会議録

組織名
沖縄民政府
開催日
1948年08月30日 
(昭和23年)
会議名
臨時部長会議 1948年8月30日 目録詳細 画像を見る
議事録
臨時部長会議〔議会法案の検討〕

  一九四八・八・三〇・月 記録 島袋武雄事務官
  出 席 知事、官房長、情報課長、総務(又吉部長、仲宗根課長、嘉陽、糸数)、文教(山城部長)、財政(当銘部長)、経済(嘉手刈課長)、衛生(池原課長)、通信(粟国課長)、司法(前門部長、牧野)、警察(仲村部長)、工務(松岡部長)、渉外(比嘉局長)、貿易(宮里委員長)。
〔協議事項〕
 知事
  開会を宣す。
 総務部長
  緊急会議を開いたのは、議会法案について各部長の御高見をお伺ひしたいとの趣旨であります。よろしく願ひます。明日の議会で知事から諮問します。
 仲宗根課長
  総務としてやってきた経緯を話し、案の説明。
 冨名腰課長
  仮案はないですか。
 仲宗根課長
  これは骨子です。成文化します。
 冨名腰課長
  軍からは議会法案を出せといわれた。
 仲宗根課長
  作ります。がこれが骨子だからこれについて皆様の御意見を伺って議会法案と選挙法を作ります。
 冨名腰課長
  南北合同四委員会を開くまでに沖縄民政府としての議会法案を作る必要があると思ふ。
 知事
  軍はどの程度まで熱心か雲をつかむ様である。
 仲宗根課長
  法律家が軍にゐない。ホーリー氏の様な。
 総務部長
  それで軍は不熱心。
 渉外局長
  憲法がなければ議会法も生れてこないと話した。
  軍ではマ司令部に請訓したといふ通知が知事に来た。それで予定がおくれるかも知れぬ。
 司法部長
  沖縄の根本法である憲法をマ司令部に問ふてある。
 総務部長
  これはこれとして進め、あれが来たらもっと強く出るつもり。腹案は勉強しつゝある。
 司法部長
  日本の国会法はありますか。
 仲宗根課長
  あります。
 松岡部長
  第五次選挙区、議員数はどうなってゐますか。
 仲宗根課長
  五区にしたい。南、中、北、那覇みなと、離島。
 松岡部長
  海軍政府時代に研究した覚えがある。
 冨名腰課長
  政治懇談会での希望は大選挙区でした。
 貿易
  一院、二院制はどう考へてゐますか。
 嘉陽
  一院制です。軍は二院制に不満。
 冨名腰課長
  地区を六、全島から四の割を希望してゐた。
 仲宗根課長
  逐条意見伺ひ。
上へ戻る