戦後初期会議録

組織名
沖縄民政府
開催日
1948年08月13日 
(昭和23年)
会議名
軍民連絡会議 1948年8月13日 目録詳細 画像を見る
議事録
軍民連絡会議〔通貨関係特別布告・留学生〕

  八月十三日(金)午後二時半
  出 席 志喜屋知事、島袋官房長、比嘉局長(通訳)、仲里課長。
  軍政府 ラブリー少佐、東通訳。
諮詢事項
 軍政府
  特別布告第三十号、通貨に関する件。
  チエース大佐、リース中佐の慰労会の材料(物資)申請は却下すとの書類。
  原田・松田両氏の辞任(司法官)。
  米国留学生の件。八月二十日迄で布哇着。旅費支払済。
 ◎来る十八日沖縄出発。
  文教部提出の書類が不備である。写真・注射は軍政府でやる。注射の証明書を提出せよ。
  来る火曜に日本から帰還者が来るが、沖縄から日本行は出来ない。
  日本・沖縄の通貨の相場がマック司令部から来ないためである。
  リース中佐と私(ラブリー少佐)が交換比率につき、凡そ日本の一〇〇〇円は沖縄の一八〇円で、暫定的に交換する。而しマック司令部から指令が来ないと判然としない。
  一弗対沖縄は五〇円、日本は一弗対二七〇円である。
  津堅島を爆撃したが事故はなかったか。
 志喜屋知事
  何の報告もない。
 軍政府
  那覇のエンヂニヤに四〇キロワットのゼネレーターがある。主が居ないから民政府に売らう。二万円である。リンベー氏が調査した。
 志喜屋知事
  七月盆の公休日は今年も指令が出るか否か。
 軍政府
  指令が出たからそれでよい。
 志喜屋知事
  那覇の建築取締りにつき、ニミッツ布告の第二号第二条四〇項を以て処罰してよいかどうか。
 軍政府
  ニミッツ布告に照して処罰してよい。
 志喜屋知事
  那覇の中ノ海を農連に使用させられたい。
 軍政府
  中ノ海は絶対に出来ない。
 志喜屋知事
  来週十八日(水)ラブリー少佐、ワッカー氏に市町村長代表者が陳情のため面会したいとのことですが。
 軍政府
  今の所都合はよい。
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