戦後初期会議録

組織名
沖縄民政府
開催日
1948年04月16日 
(昭和23年)
会議名
軍民連絡会議 1948年4月16日 目録詳細 画像を見る
議事録
軍民連絡会議〔映画・新聞の検閲他〕

  四月十六日(金)午後二時半
  出 席 志喜屋知事、又吉部長、島袋官房長、比嘉秀課長。
  軍政府 ラブリー少佐。東通訳。
諮詢事項
 軍政府
  税金徴収賦課指令。
  情報資料(貿易の件)
  爆弾集積所付近の建物取締の件。
  日本より帰還した者の残した荷物は帰還者に託したとの通知。
  先島の係将校より故大城巡査への弔慰金の件。
 ◎大典寺跡のコンクリート建物使用(文教部)はライカムから不許可になった。理由は部隊の中にあるとのこと。
  久米島、大東の無電開始の件につきマック司令部から最後の許可を待って居る。遠からず来るだらう。来たら直ぐ開始します。
 ◎辞める部長は関係部長から許可になってクレーグ大佐のサインが終へたら持って来ます。
 ◎宮城嗣吉氏の映画(戦争映画で米国旗を日本兵がふみにぢる所を見て観衆が拍手をしたとの件)の件はスキウス氏が処置することになって居る。何故其のフイルムを持ったか調査中である。
 ◎映画、新聞の検閲については情報部と相談したら文書を以て発す。
  軍政府の総務・情報部も人の入り代りで忙しい。
  日本の土地調整法はゲソリン氏が上京するから彼氏に依頼した。
  日本の刊行物を貰へる様に考慮して居る。
  財産管理課のリンベー氏から建物等の調査を二週間前に命じたが回答がないがと。
 志喜屋知事
  米国への留学生軍政府顧問はクレーグ大佐から任命されて其氏名を文書で戴きたい。
 軍政府
  マック司令部から米国へ留学生を送ってよいと云ふ命が来なければクレーグ大佐としては出来ないだらう。此件につきてはストワート様からクレーグ大佐にも何の話もない。
 比嘉秀課長
  米沖結婚禁止令につき疑義を質す。
 又吉部長
  国頭村鏡水地桃原の保養地交換の件陳情す。
 軍政府
  数回に亘って折衝して見たが困難である。
 志喜屋知事
  俸給の件につき軍政府の許可を得なければならないか。
 軍政府
  私としては軍政府の許可を得る必要はないと思ふが。
 志喜屋知事
  来る二十一日ヘードン准将が民政府来訪とのことですが何か御用があってのことでせうか。
 軍政府
  ヘードン准将は入院中だが多分予定であらう。
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