戦後初期会議録

組織名
沖縄民政府
開催日
1948年04月14日 
(昭和23年)
会議名
軍民連絡会議 1948年4月14日 目録詳細 画像を見る
議事録
軍民連絡会議〔機構・通貨切替・大東島〕

  四月十四日(水)午前十一時
  出 席 志喜屋知事、又吉部長、島袋官房長、比嘉秀課長。
  軍政府 ウイルソン中佐。
諮詢事項
 軍政府
  比嘉永元氏は軍政府に勤務することになって居る。
  機構は文教関係の外は容れられた。
  工務部は第二案になった。
 志喜屋知事
  知念地区の米の供出は、供出高の100%は出来ないから、新米の出る時は補給しますから、今の所減額して貰いたいと(農民は消費してないとのことである)。
 軍政府
  理由が立つから文書を以て軍政府経済委員会宛提出されたい。
  芋の供出はして居るが食べられないものがあるから各村長に知事から注意を発せられたい。
 志喜屋知事
  今後貿易品は沖縄からの見返り品の分しか来ないとのことであるが、然うなると沖縄は困ることになるが復興する迄で輸入超過にして貰いたい。
 軍政府
  フックス氏との話は六月から然うなることになって居たが、私から何等かの方法をする様願ってあるから知事は心配する必要はないと思ふ。
 志喜屋知事
  通貨切替案について訊す。
 軍政府
  私の出発前に切替が出来るのではないかと思ふ。
  然し如何なるか分らない。マック司令部に極力努力して居る(公表するな)。
 又吉部長
  大東島の砂糖のストックは報告と現品と差異があるが報告は帳簿面で、実際調査して見ると解けたり又は袋が破れたりして減じて居る。
 ◎大東の製糖工場設置につき住民は反対して居るが理由として、
   1 現在でも食糧に困るから製糖会社々員が来ると益々困る。
   2 闇取引をやりたい気配から。
 軍政府
  大きな製糖場を立てなくとも必要な分を作ればよい。其人のために食糧に困ることはないと思ふ。
  主眼は食糧が大事であって砂糖が主ではない。
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