戦後初期会議録

組織名
沖縄民政府
開催日
1948年03月05日 
(昭和23年)
会議名
軍民連絡会議 1948年3月5日 目録詳細 画像を見る
議事録
軍民連絡会議〔土地収容法・学校〕

  三月五日(金)午後二時半
  出 席 志喜屋知事、又吉部長、島袋官房長。
  軍政府 ラブリー少佐。
諮詢事項
 軍政府
  久場崎桟橋修理費許可。
  土地調査函一〇〇個払下ぐ(十二日に出す)。フライマス氏が連絡して居る。
  交通事故。
  帰還者が日本に残した荷物の書類不備につき返戻。
  情報課職務分掌許可。
  マック司令部に米国から来た人々の品物が来て居るが受取人調査の件。
  情報課長の書類を失った。任命してよろしい。
 ◎幼稚園の任免監督につきストワート文教部長が立案した。近日中指令を出します。
 ◎航空郵便は近く許可になるでせう。マック司令部からワシントンに行って居る。
 ◎名護の刑務所支所は協議したことはあるが決定したことはない。其陳情書を訳して提出されたい。
  其を中心に協議したい。
 ◎政党の毎月の月報は民政府を通じて軍政府に申達す。
 ◎上原警部の弔慰金はリース中佐がクレーグ大佐の許可を得て発すと。而し其回答は分らない。
 ◎一九四六年九月頃提出した職員の特別給与に対し司法部で研究中である。
 ◎マチウス大尉が具志川方面にある電柱を調査して居る。
  外来客用歓迎食糧は次回に回答します。
  土地調査課は車が必要と云って居るが何とかして貰いたい。軍でも車は得難い。
  大東の砂糖の処分については考へて居る。
 ◎財政の会計知識のある人を軍政府でも欲して居るが、若し民政府財政部で減員するならば採用したい。
 ◎林唯功氏から救済してくれと来ましたか。
 志喜屋知事
  土地収容法による土地の代償は何処がやるか(例公共物建物)。
 軍政府
  司法部に訊ねて見ます。
  私見として土地代は其目的によって支払はれるだらう。民政府で使用するものは民政府で支払ふ。
 志喜屋知事
  伊平屋村もL・C・Aの配船方を御願すと陳情して居るが。
 軍政府
  係将校に話して見ます。
 志喜屋知事
  米国から合法的に送金が出来ますか。
 軍政府
  リース中佐に訊いたら出来るとのことであるが金額が判然しないから訊いて見ます。
 志喜屋知事
  文教学校、外語は全琉球の学校にするとのことであるが如何。
 軍政府
  私には分らない。
  ストワート様に訊ねて見ます。
 志喜屋知事
  戦前師範学校は国費でありましたが。
  図書館、成人教育課も軍直属にするとのことであるが。
 軍政府
  訊ねて見ます。
 志喜屋知事
  西原の飛行場付近の解禁を願ひます。小那覇、嘉手川〔苅カ〕等。
 軍政府
  現在片付けて居るから其後は出来るだらう。
 志喜屋知事
  来る十日知念ハイスクールで市町村長会を開きますからクレーグ大佐の訓辞を承りたい。
  十一日には沖縄議会を開きます。
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