- 組織名
- 沖縄民政府
- 開催日
- 1948年03月03日
(昭和23年)
- 会議名
- 軍民連絡会議 1948年3月3日
目録詳細 画像を見る
- 議事録
- 軍民連絡会議〔経済会議他〕
三月三日(水)午前十時
出 席 志喜屋知事、又吉部長、島袋官房長、比嘉秀課長。
軍政府 ウイルソン中佐。
諮詢事項
志喜屋知事
経済会議に於ける御援助と御努力に感謝します。
軍政府
経済会議で意見がまちまちにならず軍民の意見を融合したことを嬉しく思ふ。
此度の会議の案は軍の方で作りそれから民の協議に移したのである。協議の結果最高賃銀の問題に関し大きな変更を見た。私から副長官に報告を作製するがその写を知事にも上げます。
生活の安定を図るためには貨幣の縮小策を取ることが必要と思ふ。即ち通貨の切替又は他の方法で住民の所有する通貨を吸収すれば賃銀を上げなくともよいと思ふ。而しその通貨の切替はワシントン政府の命によらなければならない。又通貨縮小策も成果を収めること極めて困難である。日本でも二、三年前之を行ったが失敗した。
志喜屋知事
俸給者が困って居ることは会議でもよく分って居る様だし、又俸給を急に上げることも難しい様ですが、現在の苦しみをぬけるために俸給生活者に輸入品を配給する等適当な方法はないでせうか。
軍政府
売店で農家、俸給者との区別をすることが難しいと思ふ。知事から計画書を提出して貰いたい。
志喜屋知事
糸満地区離島協会設立の件は先に却下になったが同協会は現在運営して居る。四隻の船を管理するのに是非必要であり、又同会を設立しないと船を没収するとの軍の海運部長から達しがあったので申請書を提出したのである。更めて承認される様御願ひします。
軍政府
四隻の船は直接民政府海運課の下に置いて離島の用に供する様にすれば同協会を設立するに及ばないと思ふ。又右却下文書は軍総務部だけで書かれ軍海運部長には知らない筈である。今後軍への公文書は主管部を明記した方がよい。
若し同協会が是非共必要なら理由を付して再提出されたら如何。
志喜屋知事
先島・大島から来沖者がよくあるが、沖縄は彼等の世話になって居るし月一回程歓迎会をやって上げたいが軍補給部へ其材料をお願ひしたい。
軍政府
土地産を使用する意味で農事試験場、水産部等から材料を入手した方がよいではないかと思ふ。
上へ戻る