戦後初期会議録

組織名
沖縄民政府
開催日
1948年02月25日 
(昭和23年)
会議名
軍民連絡会議 1948年2月25日 目録詳細 画像を見る
議事録
軍民連絡会議〔民政府機構他〕

  二月二十五日(水)午前十時
  出 席 志喜屋知事、又吉部長、島袋官房長、比嘉秀課長。
  軍政府 ウイルソン中佐。
諮詢事項
 軍政府
 ◎ワシントンの報告は公表してないから内緒で見て貰いたい。
 ◎安谷屋部長のパナマ帽の件。スキヤップにサンプルは送ってある。返事が来る筈である。
  昨日住民が事業を計画して私の所に来て居たから民農務部から知事を通してやれと返へした。
 志喜屋知事
  スキヤップから農・水関係の視察員が来たが其感想は如何でしたか。
 軍政府
  文書を以て報告を提出する。
  非公式に云へば農務は良くやって居る。土地を早く返還すること。家畜、肥料を入れることを約束した。田が増へて居ることは喜ぶべきことである。
  漁業面も良くやって居る。日本では昨年よりも25%減じて居るが日本よりも条件が悪いのによくやって居る。船も増し漁具や網や造船資材も日本から取寄せる。貯蔵用も設備する。
  罐詰の設備は今度は出来ない。必要でない。魚が最と多く取れなければ必要でない。
  マック司令部から補給部の係が来たが土地狭小で食糧も不充分と云ふことを言って居た。闇市も日本よりは良い方であると。
 志喜屋知事
  渡具地造船所では闇賃銀のため大工を傭ふことに困って居ると云って居るが何とか方法はないものでせうか。
 軍政府
  大工は登録させて居るからよい報告をした。
 志喜屋知事
  補給、海運は民政府機構内に置いて海運は部にするとのことであるが如何なって居ますか。
 軍政府
  未決定である。海運部は知事の下に置いて費用は軍負担とする。
 志喜屋知事
  三月の始め迄でには民政府機構を決定して戴きたい。
 軍政府
  四月から開始するから三月一日迄は決定しなくてはならないでせう。
 志喜屋知事
  各地にあるコンセットの払下げ方をお願ひす。
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