戦後初期会議録

組織名
沖縄民政府
開催日
1948年02月17日 
(昭和23年)
会議名
軍民連絡会議 1948年2月17日 目録詳細 画像を見る
議事録
軍民連絡会議〔選挙・移民〕

  二月十七日(火)午後二時半
  出 席 志喜屋知事、又吉部長、島袋官房長、比嘉秀課長。
  軍政府 ラブリー少佐、東通訳。
諮詢事項
 軍政府
  交通事故の件。
  知事から財政部に土地課の予算が如何なって居るか報告されたい。予算がないとのことであるが。
 志喜屋知事
  予算が不足で第二予備金から出してやって居る。
  詳細は金曜日に回答します。
 軍政府
  久場崎の二階建の所有主を知らして貰いたい。
  其建物を住民が壊さうとして居るから。
 志喜屋知事
  選挙に対しクレーグ大佐からの書簡を情報に記載してよいでせうか。
 軍政府
  よろしい。
 志喜屋知事
  棄権率の少い所が必しもよいと云ふことには行かない。棄権しない様に狩り立てゝ居ます。
  法制審議会を設立して税制等滞納処分等の規程も研究したい。
 軍政府
  よい考である。軍政府でもやって居る。副長官の許可がなくてもよい。
 志喜屋知事
  平和会議が長引く様だが南米、布哇等に移民を出して貰いたい。
 軍政府
  スキヤップから来る人々も早く平和会議の締結を希望して居る。最近遅れる様な気配がある。平和会議前に移民を出すことは不可能である。
 志喜屋知事
  独・伊の国は既に南米へ移民に行って居るとの報が南米から来て居ますが。
 軍政府
  単独講和の出来た伊太利は行って居る。
 志喜屋知事
  住民の移民希望者を調査して提出します。
 軍政府
  移民を受入れる国にも制限があると思ふ。
 志喜屋知事
  住民は米軍を信頼して居るが最近M・Pが住民に対し態度が悪いとの訴へがあるが、M・Pの質が以前より低下して居るのか。斯くなると軍民離間になるのではないかと心配して居ますが。
 軍政府
  M・Pの質が低下した感がある。未経験の若い者が来て居る。訓練されて居ない。隊長にも注意をして居る。
 志喜屋知事
  前原でC・Pが職務執行中理由も訊かずにM・Pが暴行を加へたと。それを見て居た住民が憤慨して居る。
 ◎瑞慶覧の住民を瑞慶覧近くに移動させて貰いたい(地図で説明)。
  大東島の賃銀支払計画許可の件(戦前の件。砂糖のストックを以て充当す)。
 軍政府
  財政部財産管理と相談の上回答す。
 志喜屋知事
  金曜日の午前中は民政府部長会であるから、其間は軍政府から部長を呼出さぬ様願ひます。
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