戦後初期会議録

組織名
沖縄民政府
開催日
1948年02月11日 
(昭和23年)
会議名
軍民連絡会議 1948年2月11日 目録詳細 画像を見る
議事録
軍民連絡会議〔大東島支庁廃止・帽子〕

  二月十一日(水)午前十時
  出 席 志喜屋知事、又吉部長。
  軍政府 ウイルソン中佐。
諮詢事項
 軍政府
  日本から米国豚五〇頭三、四月頃来る。豪州からの牛二五〇頭は私の出発前に来る。
  馬の輸入は未定である。
  網は三ケ月以内に米国糸で日本製のものが来る。
  ワシントンの報告書は控を作製中である。
  琉球銀行の大島、先島の方々を援助されたい。不自由で困って居る。
  私は五月以後出発します。後任は財政部のマーチン中佐で私の先生であった方が来る。
  大東島の軍の報告は知事にも写を取って上げます。
  民政府は又吉部長から軍政府に報告されたい。
 又吉部長
  大東島の施設の完備する迄後一年間は支庁長を置きたい。
 軍政府
  私は詳しく見て居ないが軍の報告によると支庁を廃止して連絡員を置きたい。燐鉱は其と切離して軍事業にしたい。
 又吉部長
  天候の都合で三月より八月迄は輸送期にしたい。
 軍政府
  よい考ではあるが船が沢山はない。
 志喜屋知事
  補給部の機構についてリース案(民政府と切離す)及チェース案(民政府に置く)とがありますが。
 軍政府
  上の方で如何なるか判りませぬ。
 志喜屋知事
  経済安定委員会の中央委員会に地区代表委員も加へる場合、少くとも三日前に召集されたい。
 軍政府
  軍の委員長はホーイ大尉である。
  軍では全琉球経済委員会を設けて其委員長にはゲソリン大佐を任じて居る。
 ◎日本から米国煙草が七十七万個来るが之は供出奨励用である。
 志喜屋知事
  当分開拓庁は仕事がない様だが農業開拓のため溜池でも掘る様にさせられたい。
 軍政府
  それはよいことである。知事から計画書を出されたら如何。
 安谷屋部長
  帽子の在貨、米国向一五〇打、日本向二〇〇打ありますが早く輸出させられて業者を奨励されたい。
 軍政府
  米国向で直接米国に行くのではなく日本に行ってマック司令部で米国行及日本向を分別す。今は自由貿易は許されてない。先に米国に帽子を売ったのもスキヤップの取りなしであった。
  製産にはよく此の事情を知らされたい。貿易庁に話されたら如何ですか。
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