戦後初期会議録

組織名
沖縄民政府
開催日
1947年12月17日 
(昭和22年)
会議名
部長会議 1947年12月17日 目録詳細 画像を見る
議事録
部長会議〔荒廃地開拓〕

  十二月十七日(水)午後一時
  出 席 志喜屋知事、松岡部長、比嘉農務部長、桑江開拓庁長、仲原氏(開拓)。
協議事項
  荒廃地開拓に関する件。
 志喜屋知事
  荒廃地を如何にすれば開拓を進捗せしむることが出来るか。
 比嘉部長
  戦前は四万町歩余りの耕地があった。
  軍用地に三万五千エーカーで其中一万エーカーは山林である。
  差引住民は三万町歩余りになって居る。
  未開拓の理由は、
   一、伊江、北谷の移動の遅れたこと。
   二、軍作業のため離農が多い。
   三、砂利、石、防提潰、浸水のため。
  以上一万六千町歩の未開拓がある。
  一万六千町歩の中、人力は農務、機械力は開拓庁、道路は工務部でやりたいと思ふ。
 松岡部長
  戦争潰の道路は調査済である。
  暴風被害として三七〇万円は許可なりさうである。
  各村の一人宛荒廃地の面積を少くする様にさせたい。
  毎月各町村長に開拓面積を報告させる。
 比嘉部長
  米国物資は事実35%しかないが町村長は之を75%あるものと考へて生産意欲が薄いから自給自足の体制を早く取る様にすること。
 松岡部長
  未耕地主のものは期限をして町村長の権限により抑制して耕作せしむること。
 比嘉部長
  荒廃地耕作補助の件は農務部で作成すること。
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