- 組織名
- 沖縄民政府
- 開催日
- 1947年12月03日
(昭和22年)
- 会議名
- 軍民連絡会議 1947年12月3日
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- 議事録
- 軍民連絡会議〔肥料・土地解禁〕
十二月三日(水)午前十時
出 席 志喜屋知事、比嘉翻訳課長。
軍政府 ジョルダン少佐。名城通訳。
欠 席 又吉部長、島袋官房長(臨時部長会へ出席)。
諮詢事項
軍政府
◎豪州からの牛の件は調査の結果判然としないので、ホーイ大尉が上京したから調査すべく依頼した。
之は多分貿易の関係でせう。
◎薪炭の件。農連でも集荷方法を考へて居る。其能力がないとのことでなく輸送に困って居る。
私営の会社も設立して協力し急場を打開する様にせよ。
◎肥料は凍結してある。農務の方には指令してある。
供出する農民には配給することにしてある。施肥すれば25%は増産する。以上の条件で去る土曜日農務に発しました。知事の注意により農務の報告が来た。農具・肥料の二船が来ました。
先の肥料の解禁は此度肥料が来た為めである。
成るべく国頭方面に行く肥料は渡久地港に船を寄せたらと思ふ。
志喜屋知事
中頭方面は勝連又は久場崎に島尻方面は那覇港に寄せられたい。
軍政府
軍政府でも研究します。
農連の倉庫を借りて工業関係の機械を入れてあるが肥料が来たので之を出して雨曝にして居るから注意を要す(例 デーゼルエンヂンの如きもの)。
農具の荷揚を見たが何の監督権もないので黙って見て居たが、荷揚の時不注意で乱暴であるから丁寧にすべく労務者に注意を要す。
農連から行った人々は丁寧によく働いて居た。
農務からの報告によると二七、〇〇〇エーカーの荒廃地があるが之を二、三ヶ月に開拓すると来て居る。毎月幾何の開拓が出来たかを報告する様伝へられたい。
木を乱伐して居るから注意させられたい。伐採したら造林する様注意をされたい。クリスマストリー等も伐採したら造林をさせる様されたい。
志喜屋知事
貴下の自由販売について敬意を表して承って居ますが、若し米国物資も値上げしたら困ると思ふから該品に対しては今の通りの値段を固定して貰いたい。
軍政府
若し本島産を値上げして米国品を上げなかったら農民は結局安い物を買ふことになるから米国品も値上げしなければならないだらう。
沖縄で三十円して居る靴が米国では六弗か六弗半もして居ます。
私も自由販売を希望して居ます(私見)。
経済状態を転換するには如何しても増産が第一条件である。
志喜屋知事
小禄村は一人宛土地十四坪しか当らないから配給を増して貰いたい。
軍政府
土地の解禁に努力します。
志喜屋知事
禁止区域から他村の者が盗をしたために然うなった様です。
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