- 組織名
- 沖縄民政府
- 開催日
- 1947年11月07日
(昭和22年)
- 会議名
- 部長会議 1947年11月7日
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- 議事録
- 部長会議〔薪炭一手販売・予算〕
十一月七日(金)午前九時
出 席 志喜屋知事、島袋官房長、糸数、比嘉永元、玉城、当銘、當銘(財)、原國(貿易)、宮城(工業)、平田、仲村、護得久、大宜見、山城、當山、前門、比嘉秀平、稲嶺(社事)、桑江の諸部長。
欠 席 又吉部長。
協議事項
志喜屋知事
軍政府から「民政府各部長が知事を通さず係将校を通して指令を発せしめ様とするから知事は注意を発せられたい」との注意がありました。
仲村部長
巡査の増俸の件は知事の決裁を受けて警察部長から保安部長に提出したことがあるから之れを聞かれたい。
平田部長
私の係将校から「民政府部長間で折衝解決出来るものまで軍政府将校に持ち出さない様にされたい」との注意がありました。
島袋官房長
軍連絡会の事項報告。
War Departmentと記してある封筒は使用するなと。
バス料金値上げは不賛成であることを御願ひして置いた。
鉄道敷設を御願ひして置きました。
幼稚園の市町村移管につき反対の覚書が来て居ましたが、市町村に移管しても監督は文教部でやると云ふことを述べて置いた。
薪炭会社設立について御願ひしました。
志喜屋知事
農連の薪炭一手販売はいけないとの意を陳述した。
比嘉部長
農連もそれには(一手販売)困って居る。
又吉部長
農務部長も薪炭供出に対し協力されたい。
久米島に食料輸送の船が行って其帰へりに薪を積出すことを願ったら農連の証明がなければ出来ないとのことであった。斯の様では薪炭の緩和が出来ない。
糸数部長
又吉部長と同様な事例を示し農連一手販売の不便なることを述ぶ。
志喜屋知事
農務、商務、農連で協力して早く農連の一手販売を取消すべく副長官に提出することにしませう。
仲村部長
来週金曜日迄で薪運搬の処置についての結果を報告して貰いたい。
大宜見部長
玉城村では学校教室を闇値で造るために住民に負担割当をやって居る。文教部からも斯る事に対して手を入れて貰いたい。
宮里貿易委員長
台湾に二万トンの燐鉱を輸出し其見返へりが来る。
米国から来る資材は来年の六月迄で一千七百万弗で食糧と機械類である。
糸数部長
民政府女事務員に冬洋服の生地一着分宛特配をすると。
没収品を民政府職員に配給したら如何と。
以上軍政府の係将校から云はれた。
山城部長
貿易輸入品を公平に配分する様長官を通じて軍政府に御願ひされたい。
護得久部長
第二予備金を消費する様であるが、軍政府から注意がありましたから予算内で使途する様御願ひしたい。
第一、第二予備金から提出せざる様願ひたい。
當銘課長(財)
復興費予算編入の件。農務、農事試験場備品、肥料奨励、防風防潮費に対し農務隊長は承諾して居るが、財政部(軍政府)では未承諾である。
海運の予算。特別会計を軍政府で計画中である。
赤字のない様に計画中である。
文教部の分は軍財政隊長リース様が否認して居る。
工務部は2/3は軍負担で1/3は民負担でやる。
社会事業部の分は2/3は軍負担で1/3は民負担でやるだらうと思はれる。
税外収入。
授業料の徴収は不可である。
水産物検査手数料は徴収してよい。
入院料、診察料は徴収してよい。
電信電話料徴収してよい。
護得久部長
酒専売の金額の再調査を工業部に御願ひしたい。
大宜見部長
診察料五円、入院料五円徴収したい。
護得久部長
工業方面の闇取引の帳簿も厳に整理されたい。
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