戦後初期会議録

組織名
沖縄民政府
開催日
1947年10月29日 
(昭和22年)
会議名
軍民連絡会議 1947年10月29日 目録詳細 画像を見る
議事録
軍民連絡会議〔セメント工場設置・民政府行政費〕

  十月二十九日(水)午前十時
  出 席 志喜屋知事、又吉部長、比嘉秀課長、島袋官房長。
  軍政府 ジョルダン少佐、永倉修二通訳。
諮詢事項
 軍政府
  大東島へ又日本から燐鉱積出しに行った。
 志喜屋知事
  先般は撰鉱しなかった為めに日本で不評判になったとのことである。
 軍政府
  山羊を持って来た一行は何時迄で滞在するか訊かれて貰いたいと(クレーグ副長官から)。
 志喜屋知事
  農務部復興予算について御説明を御願ひします。
 軍政府
  農務部からも話があった。
 ◎那覇のモータープール敷地は許可になったから垣を繞らす様にされたいと、軍総務部からの連絡である。
 志喜屋知事
  セメント工場を設置されたい。材料は豊富にあります。
 軍政府
  動力は如何しますか。
 志喜屋知事
  八重山の石炭を以てします。
 軍政府
  計画を立てゝ提出されたい。日本と交渉します。
 志喜屋知事
  紡績工場設置の話がありますが。
 軍政府
  私は未聞である。
 志喜屋知事
  来年四月から民政府行政費は自弁になる故職員が縮減される。此等職員の就職を目的とする為め又他面復興促進のため事業を起したいですが。
 軍政府
  話は承って居るが。
 志喜屋知事
 ◎土産品売店を那覇、北谷に増設して貰いたい。
 ◎軍内カンパンの沖縄人のため民売店も増設されたい。
 ◎海運課は大島、先島も使用して居るから費用を負担させ而して不足分は軍政府から補助して貰いたい。
 ◎日本から材木が来た様ですが又引続き来ますか。
 軍政府
  引続き来ると思ふ。而し船腹が不足である。
 志喜屋知事
 ◎肉類、食油類が不足で困って居るから配給分を御願ひします。
  鉄道を敷設されたい。
  車はガソリンを輸入しなければならないし若し鉄道を敷設したら八重山の石炭を利用することが出来ます。
 軍政府
  大いに必要があると思ひます。
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