戦後初期会議録

組織名
沖縄民政府
開催日
1947年10月10日 
(昭和22年)
会議名
軍民連絡会議 1947年10月10日 目録詳細 画像を見る
議事録
軍民連絡会議〔土地収容法・土地調査〕

  十月十日(金)午後二時半
  出 席 志喜屋知事、又吉部長、島袋官房長、比嘉秀平課長。
  軍政府 ロータベルク少佐、フライマス中尉。
諮詢事項
 軍政府
  アメリカ市民権保有者の米国帰還に関する件。
  西表開発隊関係時間外勤務賃銀に関する件。
  蚕糸研究所設置に関する件。
  土地測量に関する件。
  土地収容法に関する指令。
  土地収容法に関する特別布告。
  天願地区禁止地区立入許可証。
 軍政府(フライマス中尉)
  前に照会した、仲宗根ジュン一、新垣カマ、高良カメの現住所並に安否についての報告も未受領であるが、出来ただけ早く提出して貰いたい。
 ◎軍の財政部で、民政府から出した復興予算の案を見せてもらったが其中に総務部の移動がはいって居なかったが入れる様にして貰いたい。
 ◎土地調査は何時頃完了しますか。
 又吉部長
  宜野湾、読谷、北谷、伊江島が未着ですが来年の八月迄でには全部完了する予定であるが、技術者が不足であり又車もないので指導に行くことが出来ず困って居ます。よろしく御取計ひを願ひます。
 軍政府
  ディストリックとエンヂニヤの方で消耗品の世話をするとのことです。指揮を仰ぎなさい。
  ロータベルグ少佐から前にお話した第一航空部隊のヘーゲンバーガー少将からの依頼である家庭婦(ハウスキーパー)の件石原様へ相談して見たら、石原様は家族が全部移ることが出来れば行くとのことでしたが他に適当な人が探せれば努力して貰いたい。
 志喜屋知事
  日本人が沖縄に土地を有する者で最も大なるものは左の三人であります。
   沖縄製糖会社――寿屋     鳥井信二郎
   枯柯園主――         武田長兵衛
   南北両大東――        玉置
  最近到着した布哇タイムス紙によると、布哇の救済会では沖縄に沖縄大学を設立する様に計画して居り、又軍政府文教部でも沖縄に大学を設立する様計画して居らるとのことでありますが、孰れにしても兎に角優秀な大学が出来る様御助力を御願ひします。
  又米国の宗教団体では沖縄に山羊を二〇〇頭送る事になって居るとのこと御報告申上げます。
 ◎議員の一行は何時参りますか。
 軍政府
  消息は未だ不明であります。
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