戦後初期会議録

組織名
沖縄民政府
開催日
1947年09月26日 
(昭和22年)
会議名
部長会議 1947年9月26日 目録詳細 画像を見る
議事録
部長会議〔機構・西表事業〕

  九月二十六日(金)午前九時
  出 席 志喜屋知事、又吉、島袋官房長、平田、當山、糸数、松岡、安谷屋、當銘、原國(貿易)、當銘(財政)、稲嶺(社事)、大嶺(水産)、石嶺(司法)、平良、山城、護得久、大宜見、比嘉永、高嶺(警察)の各部長及代理。
  欠 席 比嘉翻訳課長。
協議事項
 島袋官房長
  行政機構に関し部長・課長・部員は辞表を提出して置いてやって行ったら如何。
 護得久部長
  課長迄で辞表提出して部員は辞表提出を止めて戴きたい。
 當山部長
  今辞表を提出したら事務に支障はありませぬか。
 安谷屋部長
  部長のみ辞表を提出して置いたら如何。
 又吉部長
  辞表提出するのは辞めることでなく只知事の裁断を思ふ様にやられるためである。
 護得久部長
  又吉部長の御意見に賛成である。
 島袋官房長
  課長以上提出することにしませう。本月中に機構について各部長の意見を知事迄で御提出されたい。
 大宜見部長
  辞表提出は尚早である。
 比嘉翻訳課長
  賛成である。
 護得久部長
  知事に一任することに決を取ったら如何。
 全部長
  異議なし。知事一任に異議なし。
 松岡部長
  部長は知事に一任し課長は部長が責任を以て善処す。
 全部長
  異議なし。
 松岡部長
  各部長は各隊長と交渉し、各部事業を復興費に繰入れる様にしたら如何。
 島袋官房長
  軍政府との連絡会議報告。
  大東島の機構改革は総務部の意見を以て軍政府の関係将校で協議する。
  石油は幾何程か配給する。
  二十二日午後三時頃フライマス中尉が来て久米島爆撃事件の報告がありました。
  西表伐採の費用を復興予算に編成して貰ひたいことを御願ひしました。
  ジョルダン少佐は継続する必要があるや否や、成績が悪いがと。而し之は私見であると云って居られた。
 松岡部長
  西表の成績の挙らない理由は、
   一、米人が権力を振ってやりにくい。
   二、給料が三倍になって居ないので生活が困難である。
   三、林道、住宅建設のため本格的仕事は未だやって居ない。
  マックマン様は西表は全琉球の復興に関する事業であるから民政府から切離す。西表の事業を民に譲渡すれば成績は挙ると云って居られる。
 比嘉部長
  肥料は二期作の時大島に一〇〇〇トン行って本島には配給が少かった。貿易庁は御注意されたい。
 安谷屋部長
  西表の事業は民経営に移管されたい。
 志喜屋知事
  東京の連盟から日本に疎開した人々の土地調査が来ましたので総務部の土地調査課に回付しました。
 當山部長
  先島・大島から闇取引の米が本部町にあるが之の支出方を御願ひしたい。
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