戦後初期会議録

組織名
沖縄民政府
開催日
1947年09月16日 
(昭和22年)
会議名
軍民連絡会議 1947年9月16日 目録詳細 画像を見る
議事録
軍民連絡会議〔民政府予算自弁指令・機構改革指示〕

  九月十六日(火)午後二時半
  出 席 志喜屋知事、島袋官房長。
  軍政府 レートン中佐、東通訳。
  欠 席 又吉部長、比嘉翻訳課長。
諮詢事項
 軍政府
  知念モータープール沿道の清掃が不行届である。
 志喜屋知事
  村長に注意を与へて居ます。
 軍政府
  交通事故。
  物価最高価額指令。
  探人・比屋根ヌタ(具志川村宮里)。
  島尻地方裁判所、辞任・任命辞令。
  特別給与規程委員の任務指令。
  或部から他部への予算流用不可の指令。
  財政部で或部が使用しないからと云って他部へ流用して居る傾向がある。知事は予備費から五割は各部に使用させてよい。
 ◎来年度から住民の税収を以て民政府は賄ふ様にとの指令。但復興費は軍政府から支出す。
  部の統合、人員等も来る十二月迄でに立案せよ。
  来年四月から実施す。
 志喜屋知事
  民政府公営バスの収入は民政府経費に充当してよいでせうか。
 軍政府
  それはよい。バス代は支払はなければならない。
 松岡部長
  車が不足で仕事が円滑に運びませぬが。
 軍政府
  女子を乗せて遊覧気分で居る車があるから注意されたい。病院の車がよく女子や子供を乗せて居る。
 松岡部長
  女子や子供を乗せて居る車が民政府のものであるか他の車であるかを気を付けて貰いたい。
 軍政府
  軍政府でも私用の時はガソリン自弁であり東京で厳禁して居る。
 軍政府
  日本から機械類が来た。精米機やディーゼルエンヂン等。
 志喜屋知事
  住民は電燈を取上げられて困って居るから燈油を配給して戴きたい。
 軍政府
  クレーグ大佐、チェース大佐に話したが、よく調査して見るとのことであったが未回答である。
 ◎移民の件はクレーグ大佐、副領事にもお願ひするが、而し之は非公式で私見であるから公表されない様にされたい。
 志喜屋知事
  日本から十三日、十五日、二十五日と材木が入荷するとのことでありますが。
 ◎メリケン粉の配給を早く出来る様御取計ひを御願ひします。
 軍政府
  何月何日一人宛幾何程配給されたか数字的に説明されたい。
  村及中央倉庫が遅れて居るから充分調査されたい。
  輸入物資と島内生産品が如何に配給されて居るかを調査されたい。
  軍政府での話であるが住民は五、六ケ月の食糧を貯蔵して居る者も居るだらうと云ふ説と、又住民は困って居ると云ふ説がある。
  此の欠配の理由を詳細に調査されたい。
 又吉部長
  那覇みなと村の労務者の不穏事件に就き注意を発して来ました。
 軍政府
  今度の選挙に於て軍民両政府と協力する人物が選出さるれば将来議決機関も設置されるが、さもなければ軍政府下に置かなければならない(此の事は公表されない様にします)。
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