戦後初期会議録

組織名
沖縄民政府
開催日
1947年09月05日 
(昭和22年)
会議名
部長会議 1947年9月5日 目録詳細 画像を見る
議事録
部長会議〔選挙他〕
  九月五日(金)午前九時
  出 席 志喜屋知事、山田、糸数、護得久、比嘉永、玉城、新垣(労務)、池宮城(工務)、牧野(司法)、又吉、安谷屋、仲村、平田、山城、鉢嶺(補給)、原國、當山、比嘉秀、池原(衛生)、島袋官房長の各部長及代理者。
協議事項
 志喜屋知事
  軍政府との連絡事項を報告します。
 島袋官房長
  天願倉庫は民政府に移管の指令。
  旧盆十五・十六日の公休日指令。
  市町村長及同議員選挙につきレートン中佐が近日中打合せをなすと。
  土地調査は成るべく軍使用の分から早く調査せよと。
 ◎知事は布哇から弗を送って貰いたいとのことであるが軍政府としては弗よりも物資を送らせよとのことである。
  日本から建築資材七〇〇万ボールドフィート四ケ月間で来る。
  家畜移入の時は検疫すべく隔離せよと。
  豪州からの牛は六ケ月もかゝるだらうと。
  開拓部の資材を御願ひしましたら、資材は上層部の方にも願って居るが差当り、コカ園を開拓させて成績を見せられたいと。以上軍連報告。
  バスを乗遅れて民政府構内をうろつく者が居るが。
 仲村部長
  ホテルを設置されたいとの希望がありますが。
 護得久部長
  公用者が途中で乗車出来ないで困ることがあるが優先で乗車させて貰いたい。
 島袋官房長
  農連からの陳情につき。
 又吉部長
  選挙法は来週部長会に諮り度いと思ひます。
  来週から選挙につき啓蒙運動を開始します。
 ◎町村長外有志を集め選挙の上に現はれた民主々義の実際を話し、又民主々義の歴史的概念を与へる話をする。
 平田部長
  移動の落付いた村から選挙するとのことでありますが。
 又吉部長
  北谷、読谷の外は全部選挙やります。
 島袋官房長
  各村の啓蒙の時は出身部長も御指導を願ひます。
 當山部長
  選挙運動の行動に出でず選挙解釈でせうね。運動と思はれては困るから。
 志喜屋知事
  実際に運動しなければよいでせう。正直は通りますから。
 仲村部長
  夜間通行を厳重取締れとスキウス様からの命があったので、私から選挙の時期だけは夜間通行を許して貰いたいと願ひ出ましたが如何しますか。
 糸数部長
  出来得れば仲村部長の御意見に賛成である。
 志喜屋知事
  選挙前に議会を開きたいが何か諮詢事項がありましたら御提出を願ひます。
 比嘉永部長
  小作料に関する件を諮詢しますか。
 志喜屋知事
  提出してよいでせう。
 全部長
  開会に賛成す。
 又吉部長
  九月下旬に開きたいと思ひます。
 護得久部長
  闇市の取締をせず何故税率の低減をしたかに付て反対意向を説く。
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