- 組織名
- 沖縄民政府
- 開催日
- 1947年08月22日
(昭和22年)
- 会議名
- 軍民連絡会議 1947年8月22日
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- 議事録
- 軍民連絡会議〔天願倉庫・円覚寺梵鐘・大東島〕
八月二十二日(金)午後二時半
出 席 志喜屋知事、又吉部長、島袋官房長、比嘉秀課長。
軍政府 レートン中佐、山本通訳。
欠 席 津嘉山課長。
記 録 喜瀬事務官補。
諮詢事項
軍政府
先日知事からヘイドン代将へ花瓶を送るべく連絡を依頼されたがヘイドン代将は比島から帰へられたが私が忙しいため未だ連絡はしていない。私が片付次第連絡をやる積りであります。
◎國場様、真栄城様、那覇市長から元天妃校を那覇ハイスクールに使用させて貰いたいと、軍政府総務部に陳情が来て居るが知事の御意向は如何なるものですか。
志喜屋知事
那覇に在るコンクリート建物の使用につき今研究中であります。
又吉部長
松岡工務部長、山城文教部長、仲村警察部長、私と四名で近日中に調査に行く予定で居ます。
軍政府
元丸山号は貿易庁、国際郵便局の方で使用したいと希望して居るから其方に充当して貰いたい。
私の方でも適当な案を作るが軍案と民政府案とをクレイグ大佐の所へ持って行き決定したら文書を以て通知す。
◎文書受領。
交通事故の件。
軍政府
先に支那部隊へ見世物をしたのがあったが、支那部隊では其れに対し御礼をしたと云って居るが、支那人側から直接支払はるべきではない。支那軍側と軍政府との間には貨幣の交換規則も出来て居るから右の支払は軍政府財政部を通じて行はるべきである。
◎天願倉庫を民政府に移管するについての指令の問合せがありましたが、チェース補給部長の手許で目下立案中であるから準備が出来次第移管するとのことである。
志喜屋知事
N・O・Bの労務者の件。近村に割当られた労務者を送って居ますが、先方の取扱が悪いから行きたがらない。他の所へは喜んで行く様であるが。
軍政府
機構を早く整へ民で受取って出来るだけ円滑に行ける様チェース大佐に会って話して見ます。
◎普天間で山田真山様が絵を個人販売して居る。正規のルートを通して美術品を売ることは違法であると云ふことは全然知らないとのことである。
全画家に規則をよく徹底させられたい。
◎政党、結社に関する特別布告を発する様準備して居ます。
◎遺骨・遺品は如何処理しましたか。整理報告を次の連絡会迄で報告提出して貰いたい。
◎元首里の円覚寺の鐘は未だ船から下して居ませぬ。
◎米兵が住民地区を通ると部落の青年団等が捕へて迫害する様である。不法であるから止めさせて貰いたい。
斯る時には警察に通知して警官に捕へさせられたい。悪い事をした時は捕へるのはよいが直ちに制裁するのは行けない。警察に渡して其所で適当な方法を取るべきである。
◎布哇の沖縄救済会からの送金に関し知事から質問がありましたがやはり知事の御考への通り、クレーグ大佐やリース財政部長の話では現金を直ぐ送るのではなく現金は先方の銀行か適当な所に預金して其金で物を買って送った方がよいのではないかとのことでありました。
◎大東島の件につき御調査されましたでせうか。知事の御意向は如何なるものでせうか。
又吉部長
ガーン中尉が東京から帰へりましたらレートン、ウイルソン両中佐、知事及私と石橋支庁長と一緒になって相談し適当にしたいと思ひます。尚石橋様は辞意を漏して居ますが知事の方では未決定であります。
現在石橋様は非常に信用があり石橋様が辞めると燐鉱関係の親川様や其他の職員も総退職する形勢にあります。
軍政府
此の件については調査を続行して貰いたい。
志喜屋知事
北谷の設営隊の経費支出の件。
四月以降俸給賃銀が未払で生活に困って居るが工務部の復興予算の中から支出することの出来る様承認して貰いたい。
軍政府
知事が承知なら松岡工務部長の方支払ってよいものの様に思はれます。
志喜屋知事
選挙委員会費用の件。
十七ヶ町村では赤字財政で負担に堪へ難いから民政府予算から支出して貰ふ様特別予算として計上しますからよろしく御取計ひを御願ひします。
又吉部長
宮古、八重山、大島への渡航手続は現在総務部でやって居るが同事務の性質上海運課へ移管したいと思ひますが。
軍政府
同事務は総務部でやる様軍政府から指令されて居るのか、若し指令に其の様な規定がなかったら何にも総務部の方でやる必要はない。斯る指令を見た覚えはないが調べて見ます。
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