戦後初期会議録

組織名
沖縄民政府
開催日
1947年08月15日 
(昭和22年)
会議名
部長会議 1947年8月15日 目録詳細 画像を見る
議事録
部長会議〔B軍票併用・官吏と政党・富籖〕

  八月十五日(金)午前九時
  出 席 志喜屋知事、又吉、島袋官房長、前門(中退)、山城、中村、宮里(貿易庁)、池原(公衛)、安里(工業)、宮里(財政)、比嘉永、玉城、當銘、平田、糸数、平良、山田、比嘉秀、宮良(工務)、大宜見、桑江(開拓)、牧野(司法)の各部長及代理。
協議事項
 島袋官房長
  軍政府連絡会報告。
  那覇勧銀跡は中央銀行、其他の建物も研究して置かれたい。
 ◎日本人の埋めた爆発物の所在を知らされたい。
  東風平の富盛で無許可で弾薬集積所付近で作業をして居るから注意を発して貰いたい。
 ◎インフレー防止政策として富籤を発券されたら如何でせうか。
 ◎沖縄ユニバーシティーの引揚は未定である。
 ◎那覇の都市計画につき御質問がありましたが、之の着手については何時なるか分りませぬ。
 ◎マッカーサー司令部では沖縄を廃藩置県前に戻すとのことである。
 ◎八月一日からB軍票を併用することになった。
 ◎特別給与規程指令が来ました。
 ◎実業高等学校設立不許可が来ました。
 ◎天願倉庫を民政府に移管することは未定であると。
 ◎労務者割当をして出動せざる者に対しては配給停止してよいか如何にしてよいか其方法に対して立案中であると。
  盲人学校に就いては文教部で研究せよと。
 ◎料金制バスの時公用出張の料金は如何なる方法でやりますか。
 宮里課長(財政)
  切符を発行して財政部で精算することにします。
 島袋官房長
  官吏が株主とならない様御遠慮されたい。
  官吏が入党してよきや否や。
  政党主催の演説会で官吏が演説してよきや否や。
 前門部長
  官吏は普通人と異って公正なる行政員であるから入党しない方がよい。
 大宜見部長
  政党と官吏が一緒になって演説する時住民の啓蒙のためならよいが政党と同意向で民政府を攻撃する様なことであれば許さない方がよい。
 當山部長
  大宜見部長の意見に賛成。
 大宜見部長
  富籤の件につき。国民の教育、医療健康は国民の負担すべきものと考へられる。
  富籤を医療資金として募集したい。
 平良部長
  沖縄の現状では富籤は如何なるものかと思ひますが。
 前門部長
  戦前日本で富籤を禁止したのは惰民を作る惧があるとのことで禁止した。
 當山部長
  図書館の本は課長の証明書があれば一週間一冊を限度として貸出すことになって居ます。
 平良部長
  前原倉庫からの知らせでありますが、労務者を出動させたら米兵から負傷されたとのことである。
 山城部長
  大学設置につき御協力を願ひます。
 宮良課長(工務)
  米国から仰ぐべき資金を御願ひされたい。
 志喜屋知事
  米記者団と知事との問答に対し帰属問題の件で投書が参って居る。
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