戦後初期会議録

組織名
沖縄民政府
開催日
1947年06月20日 
(昭和22年)
会議名
定例部長会議 1947年6月20日 目録詳細 画像を見る
議事録
定例部長会議〔減税陳情他〕

  六月二十日(金)午前九時
  出 席 志喜屋知事、仲里課長(文化)、山城、糸数課長(商務)、松岡、嘉手刈課長(農務)、石嶺課長(司法)、當銘、平田、仲村、大宜見、又吉、知念課長(水産)、稲嶺課長(社事)、大嶺課長(開拓)、比嘉翻訳課長、當銘課長(財政)、平良、黒島課長(工業)。
協議事項
 志喜屋知事
  日本外相芦田氏の沖縄返還意志表示につき。
 島袋官房長
  該件記載のうるま新聞を朗読す。
 志喜屋知事
  帰属問題は軽率に論ずべきでないと思ふ。
 當銘課長(財政)
  一〇〇万円は支出するとのことである。各部の割当高を報告す。
 大宜見部長
  斯る件は部長会に提出して貰いたい。
 志喜屋知事
  減税陳情に関する報告。
 比嘉翻訳課長
  減税陳情に関する顛末を報告す。
  志喜屋知事としては、
   一、基礎控除。二、累進法。三、家族扶養数撤廃。四、扶養料は一人一年三六〇円を承認して貰いたいことを陳情しました。而し軍政府としては結局、一、累進法。二、扶養家族一〇人迄で。三、控除は一人一年六〇円として税額より差引くこと。
  以上の三点を承認することになった。
 又吉部長
  国頭町村長会の報告をなす。
  私から報告(村長会へ)した件。
  減税の件及選挙法作成の件につき報告す。
  町村長側の陳情事項として、一、通貨切替、配車、電燈の件。
 仲村部長
  各地区の配給がまちまちであるとのことですが。
 大宜見部長
  畜舎を屋敷内に作ることは出来ない。
 糸数部長
  運転手の給料が廉いから職員から醵金して補助せんと思ふが如何ですか。
 大宜見部長
  各部でやられては如何なるものか。
  通勤者に車の配車をお願ひしたい。
 島袋官房長
  ラヂオは聴取してよい。但受話器を所持して居る者は届出よとの軍政府の連絡である。
 志喜屋知事
  定例部長会議に代理者が多く出席の様ですが、近い中に金曜日は部長会であるから、軍政府との用件は当日に限り止めて貰いたいことを軍政府にお願ひします。
 ◎何か会合で特配を願出る者があるとのことですから御配慮されたい。
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