- 組織名
- 沖縄民政府
- 開催日
- 1947年06月06日
(昭和22年)
- 会議名
- 軍民連絡会議 1947年6月6日
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- 議事録
- 軍民連絡会議〔予算・文教部・土地収容法〕
六月六日(金)午後二時半
出 席 志喜屋知事、又吉部長、島袋官房長、比嘉秀課長。
軍政府 レートン中佐、東通訳。
欠 席 津嘉山課長。
記 録 喜瀬事務官補。
諮詢事項
軍政府
土産品売店主任承認の文書。
赤十字社照会文書――一週間以内に返事すること。
日本から送られた遺骨に関する調査。
先方から送られた現品、帳簿等をよく照会して、村へ送り出す前に完全な報告書を作成して軍政府へ提出すること。次の火曜日にレートン中佐に報告すること。
大島の人々の接待に関する件。本日の行違について説明す。
大島、八重山、宮古等の職員が公用で民政府や軍政府に来た時、其の世話を民政府の方でやって貰いたい。知事に会ったら各関係部の方で世話を見る様にした方がよいでせう。
志喜屋知事
予算削減に就いて昨日知事を通せず直接財政部へ指令され、明日迄に報告書を提出する様にとの事であるが予算の方は然う簡単に行かないから月曜日迄で延期して貰いたい。
◎予算の総額を軍政府で決めて、其の割当を知事に一任し、割当額に就いて軍政府の承認を得る様にしたら如何ですか。
軍政府
◎予算に関してはマック司令部へ送って先方の承認を得なければならないので知事に任せることは出来ない。
志喜屋知事
工務部の予算を四五〇万円増す為めに他の部の予算を減じなければならない。随って予算を減ぜられた部では人を削らなければならなくなるが、予算を完全に消化し得ない部の残りを他の部へ使はすことが出来る様御助力を願ひます。
軍政府
去年来本年の三月迄の予算を調査して見ると毎月相当に余って居る。現在迄での予算執行のバランスを見ると然う心配すべきことでないと思ふ。
志喜屋知事
文化部を文教部に合併する様な話があったさうですが、それまでには色々の事があるだらうから充分に準備を整へることが出来る様期間の猶予を持ちたいがよろしくお願ひします。
軍政府
其件に就いてはよく知らないから文教部長ルック氏に尋ねて見ます。
志喜屋知事
山城文教部長の話であるがルック氏は七月から教員の俸給が上る様になったと話して居られたとのことであるが、何分にもよろしく御援助をお願ひします。
軍政府
七月から文教部の予算が増える様に承認されたが其増額予算は学校建設費に充てられるのか教員の俸給が上るのか又は他に廻るのか判然と分らない。
又吉部長
佐敷村長からの陳情であるが現在刑務所の使用して居る耕作地を新里部落へ譲渡し刑務所の耕地を他に移して貰いたいとのことであるが如何ですか。
軍政府
刑務所は原則として自給態勢を整へなければならない。又移転するとしても土地が良く開墾され移っても何の差支へもなく監視も充分に行届く様な所でないといけない。
又吉部長
此の件につきては最と研究して文書を以て提出します。
志喜屋知事
マライ・シンガポールに多くの沖縄人(P・W)が残って居ますが早く送還される様御助力を請ふ。
軍政府
日本への復員計画が既に出来て居る。それ等の人達も一応日本へ行ってからでないと沖縄へ来られないだらう。当方には権限がない。
◎開拓庁の土地収容法の細則は設けてよい。同施行規則を作ったら翻訳して軍政府へも送って貰いたい。
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