- 組織名
- 沖縄民政府
- 開催日
- 1947年05月16日
(昭和22年)
- 会議名
- 定例部長会議 1947年5月16日
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- 議事録
- 定例部長会議〔選挙法・予算削減・配車委員任命〕
五月十六日(金)午前九時
出 席 志喜屋知事、島袋官房長、松岡、護得久、糸数、平良、當銘、池原(公衛)、仲村、比嘉永、平田、山城、當山、安谷屋、又吉、玉城、山田、仲原(開拓)、伊藝秘書課長、前門、當銘(財政)、刑務所職員、宮里(貿易)、桑江の諸部長。
協議事項
島袋官房長
軍連絡会議報告
マック司令部から派遣されたキルトン氏から指令を渡し市町村の選挙法を作成せよと。
1 選挙人に機会均等。
2 代理投票は不可。
3 市町村民が直接市町村長を選挙す。
4 日本の選挙法をマック司令部に提出したら変更はなかった。
5 之を適切運用すれば理想的選挙が行はる。
6 選挙しても民政府機構には変更なし。
7 移動して落付いた村から選挙する。
8 選挙費用の明示。
9 日本では選挙委員会なるものがあるが之は人民の選挙によって選出す。
◎而し沖縄に於ては任命である。
10 知事以下官公吏は公僕たるを忘れるな。
11 選挙中委員に訴訟することが出来る。
12 選挙法制定委員会を設置せよ(既設)。
以上選挙対策。
一億円の中に復興費も含んで居る。
開拓庁は沖縄知事の管轄下に在って外の知事(先島・大島)は仕事上の責任を負ふことになって居る。
◎スポイルに付きては知事の権限下に在って各部長は直接軍政府に申出る様なことがあってはならないと。
スポイルは第一食糧、第二家畜の飼料、第三酒造の順序に取扱ふ様にせよと。
軍のカンパン内は課税出来ないと。
用紙の請求は民補給部から係将校に交渉せよと。
志喜屋知事
選挙の件もありますから議会を開いたら如何。
全部長
開くことに異議なし。
當銘課長(財政)
予算説明をなす。
一億円(一ケ年予算)にせよとのことで各部交渉したが一億六百万円余になって居ます。之で許可して貰いたいと軍政府に願ったら不可能であるとのことで各部按分して削減した。
糸数部長
人を減ぜよとの意か又は予算を減ぜよとの意か。
護得久部長
必要以上の人員を減ぜよとのこともあるが予算を減ずればよいと思ふ。
伊藝課長(官房)
予算削減に対する指令を読上ぐ。
護得久部長
民政府の人員が多いと云ふ意がある。
全然人事に触れないと云ふわけにはいけない。
財政部と官房に委されたい。
當山部長
人事に付きては、勤務振、民政府の面目を汚す者。
此際民政府の気風を刷新したい。
志喜屋知事
別紙予算の通り編成されたら如何です。
池原課長(公衛)
此以上予算・人員を減ずることは出来ない。
衛生部は減ぜられるだけは減じて居ますが。
糸数部長
勤務につきては知事から訓辞を与へられたい。
松岡部長
各職員の勤怠につきては各部長責任を以て注意された方がよいと思ふが。
志喜屋知事
配車の委員を置きたいとのこともあるが如何なるものか。
松岡部長
委員会を設けたい。
全部長
異議なし。
護得久部長
予算編成に就ては来る木曜日迄で御提出されたい。
山城部長
文教学校食糧欠乏を訴へらる。
護得久部長
スポイルに対し民営業者には有償でやられて欲しい。
又吉部長
運転手の給料につき工務・財政両部で何とか方法を講じて貰いたい。
志喜屋知事
ホックス准将は沖縄人が正直であることについて悦ばれたとのことである。
當山部長
五月三十日戦没者の慰霊祭を施行したい。午前十時から民政府で施行したい。各市町村及各地区でも施行させる。
志喜屋知事
配車委員に松岡・補給・農務・工業・警察の五部長に任命します。
全部長
異議なし。
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