戦後初期会議録

組織名
沖縄民政府
開催日
1947年05月08日 
(昭和22年)
会議名
軍民連絡会議 1947年5月8日 目録詳細 画像を見る
議事録
軍民連絡会議〔開拓庁・土産品店〕

  五月八日(木)午前十時
  出 席 志喜屋知事、島袋官房長、比嘉翻訳課長。
  欠 席 津嘉山課長。
  記録者 喜瀬事務官補
  軍政府 スコット少佐(ウイルソン中佐代)。
諮詢事項
 志喜屋知事
  先週連絡せし左記事項を知事より再説明申請。
   一、水産連合会長に與儀喜宣氏を推薦す。
   二、民政府の家屋材料(住民規格住宅)を軍政府から譲渡した指令要求。
   三、軍施設内に住む者(例N・O・B内宇堅部落)からの税徴収可否の伺。
   四、商務部海運課提出の横田船長の減刑に関する申請書を軍政府へ提出の可否伺。
   五、四月以降の予算八〇〇万円の外に特別追加予算が認められるや否やの伺。
 ◎開拓庁の件。
  先に知事が庁長を任命し同庁は沖縄民政府管下にあるものと思はれたが、同庁の仕事は琉球列島全域に跨り従って民政府との関係も判然しないが軍政府の御説明を請ふ。
 軍政府
  知事と同庁との関係を示せば判然とすることでせう。
  直接其権能を持って居ないから調べて御返事しませう。
 志喜屋知事
  渡久地工場民営移管につき文書を以て申請しましたから宜敷お取計ひを願ひます。
 軍政府
  書類は司法部に回付されて居るが未だ承認されて居ない。
 ◎ヘードン准将、クレーグ大佐の博物館に陳列する芭蕉布並に漆器(二個)の蒐集方につき御協力を願ひたい。芭蕉布は見本として小さな切れを二つ出して貰ひたい。
 ◎ホックス准将(マック司令部の使節)は名護の木工場、病院、学校を視察されてよい印象を受けられた。
 志喜屋知事
  病院で紙が不足で困って居るが配給して戴きたい。
 軍政府
  衛生隊長レイコク中佐を通じて請求して下さい。
  (住民よりの要求は軍政府の係部を通して副長官の承認を得て後配給される旨の説明をなす)沖縄に土産品店九ケ所を近く設置する旨の通知及説明。
  右土産品は軍政府で管理し店で働く人は沖縄人。
  利益金は軍政府で積立て機械類並に資材の購入に充当す。
  外人(顧客)は物品代を弗で支払ふ筈であるから軍政府では物品の原価と賃銀だけを日本金に換へて支払ふ。
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