戦後初期会議録

組織名
沖縄民政府
開催日
1947年05月02日 
(昭和22年)
会議名
軍民連絡会議 1947年5月2日 目録詳細 画像を見る
議事録
軍民連絡会議〔選挙法作成委員発令・マック司令部使節〕

  五月二日(金)午後二時半
  出 席 志喜屋知事、又吉部長、島袋官房長、糸数部長、平田部長、前門部長、仲村部長、比嘉翻訳課長、当間行政課長、仲宗根総務課長、嘉陽・安里(総務部)事務官。
   *本日の会議は選挙につき殊に軍政府の命により不断と異なり外の部長・課長のお集りを願った。
  軍政府 レートン中佐。
諮詢事項
 軍政府
 ◎羽地校資材は各製材所の資材(本島産)を以て充当してよい。
 ◎来週月曜日マック司令部からホックス准将が来沖。
  司政官も二人同伴、朝鮮と沖縄を視察す。
  二人の中一人は選挙に関し指導のため来沖す。
  他の一人は国際通信の関係である。
 ◎火曜日はヘードン准将及クレーグ副長官同道壺屋、試験場、煉瓦工場を視察す。
  同日午後二時半から民政府を視察す。一時間乃至一時間半程の予定である。
  知事から供覧に入れたいことがあれば副長官と連絡します。
  茶話会を催し芸術品でも陳列されたら如何ですか。
 ◎水曜日は名護、本部方面を視察します。
 ◎市町村長の選挙に就き年齢・選挙権及被選挙権等は如何したらよいか。
  部落の自治を行ふに如何なる権限を与へるか。
  将来選挙法を作成しなければならないが総務・司法両部で委員を設けて研究されたい。
  今之れから作らんとする選挙法は臨時的のものである。法を以て如何なる市町村から早く選挙するかを決める。
  市町村長の選挙後に沖縄議員の選挙を行ふ。
  選挙に必要なる資材も研究しておかれたい。
  知事は来週月曜日迄に委員会を設置されたい。
 ◎軍政府としては民主々義の精神を以て選挙法を作成したい。
  今度来る通信係の人は国際通信も設けたいと。
 志喜屋知事
 ◎津堅に癩患収容所を作りたいが民政府のみでは資材や設備の関係から困難であるから軍政府も御協力して戴きたい。若し軍政府が御協力を願へなければ屋我地に拡張した方がよいと思ひますが。
 軍政府
 ◎今資材もないし又今直ぐと云ふことでもなく、七、八ケ月後であるし、又最と遠く離れた島に移転したい。
  自活の出来る場所に而も海を超えて闇取引の出来ない所にしたい。
 又吉部長
  ペリー村の助役は呉我氏に、呉我氏の後任は國場氏に一任しましたから二、三日中に回答します。
 ◎レートン中佐退庁後志喜屋知事から選挙法作成委員を左記の通り任命す(口頭任命)。
   総務部長     又吉康和
   司法部長     前門 昇
   警察部長     仲村兼信
   社会事業部長   山田有幹
   総務課長     仲宗根秀彦
   行政課長     當間重民
            以上
上へ戻る