戦後初期会議録

組織名
沖縄民政府
開催日
1947年04月28日 
(昭和22年)
会議名
部長会議 1947年4月28日 目録詳細 画像を見る
議事録
部長会議〔規格住宅の所有権認定〕
  四月二十八日(月)午前九時
  出 席 志喜屋知事、又吉、護得久、前門、仲村、松岡の各部長、島袋官房長、比嘉農務部長、比嘉翻訳課長。
協議事項
 比嘉翻訳課長
  レートン中佐に規格住宅貸与如何に関し質したが其の回答に戦前の法律がニミッツ布告に抵触しないものは所有権を認む。
  住宅も軍政府から民政府に譲渡したものであるから民政府の権限に委すとのことであった。
  私(比嘉課長)から、然らば民政府に譲渡したと云ふ書類を与へられたいとお願ひした。
 前門部長
  所有権に就きてはニミッツ布告には所有権を剥奪することはない。
  各人の所有は戦前の個人のものである。故に所有権を認むることになる。
  所有権より派生する使用権等は制限を加ふることを得。
 護得久部長
  現在は住宅は貸すことにして与へないことにしたら如何。
 志喜屋知事
  明日の回答は如何にするか。
 護得久部長
  住宅の所有権認定は暫く待って居たい。何故なれば住民を騒がすから。
  居住税は課したい。
  貸し与へることは暫く待って居たい。社会情勢の落付く迄で。
 松岡部長
  軍地区にある住宅に課税し得るや否や。
  例 金武湾のNo.B630。
  普天間も然りM・G。
 前門部長
  土地は耕作税を課す。
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