戦後初期会議録

組織名
沖縄民政府
開催日
1946年12月20日 
(昭和21年)
会議名
軍民連絡会議 1946年12月20日 目録詳細 画像を見る
議事録
軍民連絡会議〔機構・印刷機〕

  十二月二十日(金)午後二時
  出 席 志喜屋知事、又吉部長、島袋官房長、比嘉翻訳課長。
  軍政府 レートン中佐。
諮詢事項
 軍政府
  ホーイ大尉からの手紙によると在日沖縄人の所有せし機械・器具等は沖縄に持たすとのことである。
   一、之が確かに誰の所有であると云ふ証明。
   二、誰が管理して居るか。何所にあるか。
   三、送るには荷造をして港まで出す。
   四、誰が所有して居るかの調査。
    マッカーサー司令部で指令作成中。
  早く調査をして置くこと。
 ◎日本人が何名居るか。
 ◎之等の人々は日本に帰へる意志があるや否や。
 志喜屋知事
  日本人は帰へした方がよい。
 軍政府
  日本人の日本に於ける住所が分れば軍政府から問合はす。
  日本人が自分は沖縄人であると云ふ証明があればよい。
 ◎クリスマスは休日になる。
 ◎帰還者取扱及食糧輸送係は休むことは出来ない。
 志喜屋知事
  元旦は休むや否や。
 軍政府
  多分休むだらう。而し特別の人は働かなければならない。
 ◎来る二十四日(火)迄で麦の食方の講習の計画案を提出せよ。
 志喜屋知事
  民政府の改正機構は副長官の許可あるものと心得と、将校が云はれたから可然心得て居ます。
 軍政府
  水田開発部は部でなくて農務部の下にある。
  開拓庁として部と同様に取扱ふ意ではないか。
  ウイルソン中佐と打合せた上で決定す。
 志喜屋知事
  台湾からの印刷機を送らして貰いたい。
 軍政府
  所有者は分かるか。何とバーターするか。何所の誰が所有して居るか。沖縄人に売りたいと云ふのか。其所有者を証明するものがなければ出来ない。
  カナセキ氏が世話するなら彼の住所を知りたい。
  金の価値を表はすものはポンド・弗でなければならない。
  ソ連は二〇〇万の独兵、八〇万人の日本人を使って道を作らして居る。
  シベリヤで鉄道敷設に従事させて居る。
 志喜屋知事
  文化部の庭師が草花の種子を取寄せて貰いたいと云って居ますが。
 軍政府
  農務・文化両隊長にお願ひせよ。
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