戦後初期会議録

組織名
沖縄民政府
開催日
1946年12月03日 
(昭和21年)
会議名
軍民連絡会議 1946年12月3日 目録詳細 画像を見る
議事録
軍民連絡会議〔少年労務者・中央銀行・帰還者〕

  十二月三日(火)午後二時
  出 席 志喜屋知事、又吉部長、島袋官房長、比嘉翻訳部長。
  軍政府 レートン中佐。
諮詢事項
 軍政府
  交通事故防止の件。昨二日警察部ヂープ転覆につきて注意を促さる。
  消防車、病人用車がサイレンを鳴らして通過する際は総ての車は停止し通過した後動かす。
  歩行する者は道の真中を通らざる様注意されたい。
  目的は車を大切にすること、人命を大切にすること。以上の指令を渡す。
 ◎大島出身のP・Wでも一応日本に帰へってから解除すべきである。直接大島に送還することは出来ない。
 志喜屋知事
  沖縄出身のP・W漢那宗次郎氏は沖縄に留めさせたい。
 軍政府
  日本に帰へらなければならないだらう。
  居るや否やはスキュース中佐と相談して調査す。
 志喜屋知事
  少年労務者に対する回答を提出す。
 軍政府
  少年労務者の賃銀を知りたいが。
 志喜屋知事
  最低賃銀四円八〇銭と思ふが。
 軍政府
 ◎少年労務者三人の氏名、雇った村、地区、賃銀、年齢を知りたい。
 ◎知事は村責任者に対して如何に措置したかを質す。
 ◎三人の将校が本日大東島調査のため出発した。
  一、二週間に復船が行くことになって居る。
 ◎クレーグ大佐の家庭婦が要るが。
 志喜屋知事
  二、三日お待ち下さい。
 軍政府
  軍政府の誰かゞ知事に要求して来る時は私(レートン中佐)に話して貰いたい。
 ◎民政府からのクリスマスプレゼントは遠慮します。
  國場氏への辞令は第一線部隊のアーレン大佐から渡す。
  人件費の支給もアーレン大佐から支払ふ。
  支払も滞りなくクレーグ大佐から交渉す。
 ◎恩納村富着の近所に塵芥捨場があるが其処を掃除させられたい。
 志喜屋知事
  中央銀行を首里に移転したいが。
 軍政府
  コンセットを使用しなければよい。
 志喜屋知事
  煉瓦で造りたい。
 軍政府
  斯る時期に銀行のみ煉瓦で造るとはどんなものか。
  文書を以てリース氏(財政部隊長)に提出せよ。
 ◎理由を記し、部でも研究して提出せよ。
  リース、レイトン、ワット三人で研究す。
  理由、移転の方法、建物、資材等につき。
 志喜屋知事
  國場氏の計画は進捗しつゝあります。
  一人の助役は呉我春信氏。一人は真栄城守行氏である。
 軍政府
  十万人の帰還者は来る木曜日ではないかと思ふ。
  明日午後お知らせする。
 又吉部長
  具志川のキャンプを使用したい(字宇金原)。
 軍政府
  テントは使用してよい。
  コンセット四個は譲与す。
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