戦後初期会議録

組織名
沖縄民政府
開催日
1946年11月29日 
(昭和21年)
会議名
軍民連絡会議 1946年11月29日 目録詳細 画像を見る
議事録
軍民連絡会議〔機構・俸給・労務賃銀改正〕

  十一月二十九日(金)午後二時
  出 席 志喜屋知事、又吉部長、島袋官房長、比嘉翻訳部長。
  軍政府 レートン中佐。
諮詢事項
 軍政府
  三千柱の遺骨につきては未だマック司令部から何とも云って来ない。
 ◎國場氏の仕事は如何に進みつゝあるか、クレーグ大佐は聞きたいと。
 ◎不断連絡を取って仕事の進捗を副長官に通知する様にされたい。
 ◎警察から特別給与規程を提出したが民政府全体の其れと一緒にする様にされたい。
 ◎屋我地の愛楽園の家坂氏は不在勝の様だが。
  帰還者十万人達した時は知事、又吉部長、ヘードン少将が久場崎又は那覇に集る。場所は後程知らす。記念撮影をなす。
 志喜屋知事
  那覇の仕事は軍政府又は知事が任命するか。
  人権費は誰が負担するか。
 軍政府
  其件につきて未だ判然として居ない。協議してお知らせする。
 志喜屋知事
  屋宜原と嘉手納に軍の図書館があるが軍政府を通じてやったら書籍を寄贈してよいとのことでありますが。
 軍政府
  文教部長からシャーマン中佐を通じてやる様にされたい。
 志喜屋知事
  台湾から陳氏が印刷機を持って来てヂープとバーターしたいとのことでありますが。
 軍政府
  ノー、ノー。
 志喜屋知事
  知念ハイスクールの近所に水タンクがあるが使用させて貰いたい。サプライに使用したい。
 軍政府
  工務隊長と相談されたい。
 又吉・松岡両部長
  屋嘉のP・Wの跡に屋嘉の住民を移動させて貰いたい。若し移動が出来なければ耕作でもお願ひしたい。
 志喜屋知事
  前原地区の飲料水につきお願ひします。
 軍政府
  工務隊長と相談して見る。

   十二月一日(日)
 十二月一日付
  民政府機構改革及民政府職員俸給、市町村職員俸給、労務賃銀改正指令発令。
  該指令に依り、社会事業部及用度補給部独立す。
  尚、水田開拓庁新設さる。翻訳部は官房内に属し翻訳課となる。

 一九四六年十二月一日より民政府機構改正を軍政府より示さる。依って次の部長の増員と減員を施行。
    増    補給部長     平良 加
     (改正前補給部は商務部と一であったのを分離独立す)
    増    社会事業部長   山田有幹
     (改正前社会事業部は総務部の一課であったのが独立す)
    廃止部  翻訳部   翻訳課長 比嘉秀平
     (改正前部として独立して居たが廃止となって一課となった)(翻訳課)
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