- 組織名
- 沖縄民政府
- 開催日
- 1946年11月20日
(昭和21年)
- 会議名
- 軍民連絡会議 1946年11月20日
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- 議事録
- 軍民連絡会議〔農業・工業・通貨〕
十一月二十日(水)午前十時
出 席 志喜屋知事、又吉部長、島袋官房長、比嘉翻訳部長。
軍政府 ウイルソン中佐。
諮詢事項
志喜屋知事
台湾からの帰還者の金が未換金で困って居る。
金額の証明書を抵当にして銀行から立替へさせて貰いたい。
軍政府
知事からリース将校及護得久部長に話す様にせよ。
志喜屋知事
石橋大東支庁長が一七四人の住民を大東から連れて来てレートン中佐に心配をかけた。ウイルソン中佐に挨拶をしたいとのことである。
軍政府
来週の月・火頃に会ふことにする。
志喜屋知事
十月分の俸給を支給されたい。
軍政府
昨日許可になった。追加予算で常に遅れて居る。
志喜屋知事
毎金曜日には部長会があってレートン及ウイルソン両中佐との連絡会の報告や其外の重要会議があるから各係将校と部長との会合は止めて貰いたい。
与儀試験場付近に農業会が相当の土地を取って居るが那覇及真和志の住民は農耕地は少くて困るが。
軍政府
農連、花園及試験場の三つともレートン中佐の許可を得て居る。
レートン中佐、カッチン大尉、ウイルソン中佐三人で相談して見る。而し移動は少数の人で沖縄住民の自給体制を試験する場所である。
志喜屋知事
◎スポイルの指令を願ひます。
軍政府
酒を造るのは工業で、監督は財政部でやる。
多分十二月一日頃指令が来るだらう。
志喜屋知事
工業方面の官営から民営に移す時、機具・機械類等も証書を作りたいが如何にするか。
軍政府
直ちにとは出来ないが知事と協議す。
志喜屋知事
個人又は会社等の購入備品につき値段も分らないが如何するか。
軍政府
貿易の出来る時沖縄人の必要品を買ふ能力を調査するためである。
日本も支那もインフレーで物価が定らないから将来は沖縄はドル本位で行きたい。
沖縄及南西諸島が物価安定が出来るかを軍政府でも研究中であるから知事も研究されたい。
志喜屋知事
関係者を集めて協議研究中である。
軍政府
個人的に考へられたい。
◎公にすると困ることがある。
ホーイ大尉が十二月一日に上京するから公私共要請することがあったら申出でよ。マック司令部へ行く。
◎与儀の試験場は五〇〇万弗の予算を以て経営する積である。
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