戦後初期会議録

組織名
沖縄民政府
開催日
1946年11月02日 
(昭和21年)
会議名
部長会議 1946年11月2日 目録詳細 画像を見る
議事録
部長会議〔住宅・帰還者〕

  十一月二日(土)午前十時
  出 席 志喜屋知事、山城、安谷屋、當銘、玉城、松岡、大宜見、仲村、平田、又吉、糸数課長(商務)、比嘉秀、許田課長(司法)、護得久、日越課長(農務)、當山の各部長。
協議事項
 志喜屋知事
  軍政府から時折急に部長を呼出すことがあるから各部長は茲に出勤する様お願ひします。
  已むを得ざる場合は前日又は当日朝で知らして貰いたい。
  クレーグ大佐が何時来るか分らないから内外の整理整頓を願ひます。
  退庁時を厳守する様注意を促がす。
 護得久部長
  職員の住宅の大きさを統制やりたい。
 松岡部長
  規格住宅を以て制限されて居る。
 仲村部長
  津堅島を調査した結果軍の施設を壊して取って居る。警察で規格外の住宅は取調べることになって居る。
 志喜屋知事
  東恩納の民政府跡のカンセット処置の件。
  工務部宮良庶務課長朗読す。
 島袋官房長
  職員住宅地区を読上ぐ。大城、稲福、新里、百名、志喜屋、垣花、親喜原と。
 松岡部長
  屋根は茅、壁はテント、床は板を以てす。
 志喜屋知事
  住宅配置は無理にしないで希望を以てしたら如何ですか。
 大宜見部長
  鼠駆除を空中撤布で行ふ。
 山城部長
  支那から来た書籍に貼付してある宣伝ビラにつき報告す。
  シャーマン中佐は、検閲してよければよい。
 大宜見部長
  台湾に居るレプラを乗せて来るべく軍政府から船長に命令方を依頼したい。
 志喜屋知事
  支那から来た書籍はレートン中佐は内容を調査してシャーマン中佐に提出して、彼氏がよければ読ましてよいと。
 當山部長
  籍を日本・台湾に移した人々が帰還して来て却而思想上等からも如何と思はるから反省を促す必要があると思ふ。
 志喜屋知事
  帰還者には早く就職したい気から先を争ふて居るので全部の帰還後就職せしめる様にとの希望がある様です。
 又吉部長
  日本に帰へりたい者は来る火曜日迄に申出る様になって居る。
 松岡部長
  西表伐採の計画につきて説明す。
 又吉部長
  十一月九日ハウス中佐が大東に行くが事務員が帰沖したい者は申出る様にとのことである。
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