- 組織名
- 沖縄民政府
- 開催日
- 1946年11月01日
(昭和21年)
- 会議名
- 軍民連絡会議 1946年11月1日
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- 議事録
- 軍民連絡会議〔八重山伐採〕
十一月一日(月)午前十時
出 席 志喜屋知事、松岡部長、當銘部長、大宜見部長、野田氏(労務請負)。
軍政府 マチウス中佐。
協議事項
八重山伐採に関する件
軍政府
本日の集合は八重山伐採労務者の契約を知事とする積りである。前門部長が法的に研究することになる。
金武湾に相当の機械があるが、又斯る機械が来る。
志喜屋知事
感謝して居る。
軍政府
八重山に行くのは営利のためでなく沖縄開発のためである。
機械は総て私(マチウス中佐)が教授す。
一行が一団となって和と協力を以てやりたい。
軍政府
例、二百人の労務者が必要の場合其金額が二百万円なら二百万円として其金の支払は如何にするかである。野田氏は石(木材)でやる積りであったが機械や食糧の関係から今の所其契約は出来ない。
当分は労務供出の負担しか出来ない。
本島から行く二十七人の技術者は野田氏には関係はない。此等の給料は民政府から支給す。
軍政府
野田氏は労務供出に対し如何なる意見を有って居るか。
野田氏
今の所支庁長の協力がなければ困難である。
軍政府
支庁長は其協力に金を要求するか。
野田氏
金は要しない。
軍政府
八重山支庁長と協力をして若し応じなければ命令を以てす。
八重山伐採は技術員を含めて二百五十人とす。衛生部も含む。本島から三十四人。故に野田氏の請負労務者は二一六人になる。
野田氏の貝類は民政府に寄贈したら如何。
野田氏から私(マチウス中佐、軍政府として)が軍政府として受けて民政府に寄贈することにする。
労務賃銀は沖縄の三倍になる。一時間に伐採は二円十銭。普通労務は一円八十銭。而し労務賃銀の支払差別は野田氏の権限にある。
野田氏
私は四十三年も西表に居るから奉公として働きたい。
軍政府
労務者には軍政府と三、〇〇〇カロリーを与へる。
戦前西表で賃銀は何程であったか。
野田氏
一日三円であった。
軍政府
賃銀統制は軍政で抑制す。
西表の事業は独立であるが知事と松岡部長に委任したのである。
前門部長
伐採は民政府の権利に移ったのか。
軍政府
米国の所有である。
日本は無条件降伏したから日本の財産は米国のものである。知事に只使用権を与へる。
人としての権利は認めるが財産は皆米軍のものである。
野田氏は希望はないか。
野田氏
御意志に副ふてやる考で何の希望もない。
軍政府
出来得る限りマラリヤ撲滅もやる考である。マラリヤを如何に撲滅するかを研究する。
野田氏はうらうち〔浦内〕湾に到着する日から一五〇人の労務者を待機させて置く。
◎予算を今日中に提出すること。
森氏家族四人、宮良朝安氏家族二人石垣へ行く。
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