- 組織名
- 沖縄民政府
- 開催日
- 1946年10月29日
(昭和21年)
- 会議名
- 軍民連絡会議 1946年10月29日
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- 議事録
- 軍民連絡会議〔軍人復員・工作隊〕
十月二十九日(火)午後二時
出 席 志喜屋知事、又吉部長。
軍政府 レートン中佐。
諮詢事項
軍政府
沖縄議員は何人か。
志喜屋知事
現在事実は二十三人程、二人は旅行中。
軍政府
沖縄議員の外に諮詢会があるとのことだが。
志喜屋知事
然うではない。
軍政府
米飛行機救助の住民に対する表彰状の形式を渡す。
クリスチャンス中将は何日来るか分らない。
明日午後二時から私(レートン中佐)と又吉部長と具志川のキャンプを見に行く。
帰還者は半分以上受入れた。
一万人台湾から帰還することになって居る。
志喜屋知事
在台沖縄軍人の復員につきては民政府のみで措置して可なりや否や。
軍政府
支那政府が措置して復員させる者はそれでよい。
帰還者扱にせよ。
志喜屋知事
在台沖縄人は特別に待遇されて居るが台湾長官に礼状を出してよいか。
軍政府
軍政府を通じて出してよい。
志喜屋知事
支那から寄贈された本に宣伝ビラが貼付されて居るが、此の本はハナ少佐の注文によって齎らされた。
軍政府
◎調査する迄で其本は其儘にしておくこと。
◎金曜日に特別給与規定につき協議する。
◎津堅は海軍が使用するから移動出来ない。
◎軍政府からの払下げ品を提出せよ。
◎軍政府では値段を付けて日本政府に賠償支払はす。
◎物品を請求する時は現有量も記入し又其理由も示して提出せよ。
志喜屋知事
昨夜在久志伊江村が約三十戸焼失した。原因は失火である。
軍政府
軍政府の社会事業部の係将校を遣って調査させる。
又吉部長
食糧の特配をお願ひしたい。
軍政府
失火のなき様知事から警告を発せられたい。
志喜屋知事
宮古隊長の命で上級裁判は宮古も沖縄で裁判したいとのことで下地氏が来て居るが。
軍政府
宮古隊長に質ねて見る。
志喜屋知事
帰還者に働手が多くなって来たからP・Wを帰へして其代り沖縄人を働かして貰いたい。
軍政府
毎月四〇〇人宛帰へして居るから十二月迄には全部帰へることになる。
道路作りや工作隊にも人が要る。現在二万人は使用して居るが、尚一万人は要る。
志喜屋知事
軍の労務・工作隊に東恩納のコンセットを二十日間貸してくれと来たが。
軍政府
係将校と話して見る。
志喜屋知事
泡瀬・佐敷の工作隊に資材がなくて工事が進捗しないとのことであるがよろしく願ひたい。
軍政府
実地調査をやって見る。
◎来週木曜日に本部町の表彰式を挙行す。
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