戦後初期会議録

組織名
沖縄民政府
開催日
1946年10月11日 
(昭和21年)
会議名
定例部長会議 1946年10月11日 目録詳細 画像を見る
議事録
定例部長会議〔報告・試験場・復興状況〕

  十月十一日(金)午前九時
  出 席 志喜屋知事、島袋官房長、糸数、安谷屋、玉城、糸満(財政部)、許田(司法部)、大宜見、平田、文化、山城、比嘉永、又吉、松岡、島袋(警察部)の各部長。
協議事項
 志喜屋知事
  軍政府との連絡会議の報告。
  警察学校の卒業式に於てクレーグ大佐の訓辞に物価は二割下げにす(米国輸入食糧)。
  警察官の俸給を上げる。
  P・Wの復職(沖縄に於ける)。
  冬の勤務時間につきて。
  硫黄島を沖縄に包含された(鳥島のこと)。
  先島統合の件。
  特別給与規程に関し軍政府との協議の件。
  伊江島住民地区に払下げの件。
  運転手取締りの件。
  知念へ民政府移転は何日でも準備をし置くこと。
  民政府の仕事につき市町村と関連する所は該市町村と連絡を密にされたい。
  例 工業部の工業敷地。農務部の農事試験場等の如きもの。
 又吉部長
  知事の注意に補足敷衍す。
 安谷屋部長
  工業地帯に対する説明をなす。又吉部長に対する答弁。
 比嘉農務部長
  試験場復活の件。又吉部長に対する答弁。
  元の官有地、会社地、県有地等の処理の件。
 山城部長
  農事試験場と表裏一体となって与儀に農林学校設立を計画して居る。
  将来首里・那覇が中枢となると思ふから元の学校敷地に考慮されたい。
 松岡部長
  製材所設置の件。安謝のブタノールと接近した所に設置す。
 志喜屋知事
  マチウス中佐の八重山伐採の件。西表の職員は俸給は三倍にす。
  伐採所長と衛生部とは別個にして従事す。
 當間課長
  国頭郡の町村長会報告。衛生・工務の出張所を町村長管轄に置いては如何との希望であった。
  財政部の俸給支払関係も然り。
 又吉部長
  人民の便利の様にやって見て悪いと思ったら何時でも変更する様にしたい。
 大宜見部長
  近時アルコール中毒が多い。
  警察部、財政部で厳に取締られたい。
 志喜屋知事
  中頭・島尻地方の復興状況報告。
  中頭方面は島尻よりも活気があると思はれる。
 松岡部長
 ◎ドラム罐を勝手に取持たざる様注意を要す。
 ◎備品は各部長から係隊長に請求することになるらしい。
 志喜屋知事
  十五日から道路美化が実施になる。若し気が付いたら衛生部に御報告をお願ひす。
 ◎来る十七日(木)沖縄議会を開く。
 ◎レートン中佐との連絡会議は火・金に更った。
 當山部長
  芸能団に関する報告。
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