- 組織名
- 沖縄民政府
- 開催日
- 1946年10月09日
(昭和21年)
- 会議名
- 軍民連絡会議 1946年10月9日
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- 議事録
- 軍民連絡会議〔埋立・廃品蒐集〕
十月九日(水)午前九時
出 席 志喜屋知事、又吉・安谷屋両部長、島袋官房長。
通 訳 比嘉憲義氏。
軍政府 ウイルソン中佐。
諮詢事項
志喜屋知事
◎スポイル(不合格食糧)の指令が来ないため未だ手をつけてないが。
久場崎の労務者の給料支払の許可が来ないが。
軍政府
今週中に支払ふ。成るべく早く支払ふ。
安谷屋部長
安富祖のセメント工場を早く設備する様にと隊長から話があったが、工場は殆んどないとのことである。
松岡部長の話によると軍が取去ったとのことである。
軍政府
工場の資材を集めてやる。
係と相談して松岡部長に連絡す。
安谷屋部長
金武湾及知念に破船があるが之を修理して使用したいが。
軍政府
第一線軍に属して居るが出来るだけ努力はするが多分不可能だらう。
安谷屋部長
復興予算にトラック等も必要であるからお願ひしたい。廃品蒐集のために。
軍政府
知事の方で松岡部長と相談して融通する様に。
安谷屋部長
アダン葉は蒐集して居るが収めるコンセットがなくて困って居る、お願します。
軍政府
材木等も斡旋して見る。
志喜屋知事
泡瀬の埋立を軍政府でやって下さるれば耕地が広くなりますが。
軍政府
よい考へである。
安谷屋部長
廃品蒐集を民間にさせたいが。
軍政府
後六ケ月は民政府経営でやりたい。
沖縄産業復興のためであるから。其後に個人や会社等に移管す。
松岡部長
安富祖の工場は軍が取ったが。
軍政府
軍が取る時もC・Pは正式の証明書を有して居るや否やを正し、直ちに知事に報告すべきである。
志喜屋知事
高級裁判所の建物をお願ひします。
コンセット五個と職員三十人分の住宅もお願ひす。
軍政府
日本から材木を積んだ船は出発したとの電報があった。今明日中に入港するでせう。
◎マチウス中佐と相談して回答す。
◎水産部に払下げた船は久場崎の一部である。
安谷屋部長
与那原海岸の二隻の船から鉄板二個を取って大東島に持たした。
軍政府
正式の手続を取る様にせよ。トラブルが起ってはいけないから。
◎マチウス中佐から、西表の予算は十一月から二万五千円を編成す。
◎國吉氏がパナマ帽の原料を持って来たいと云って居るが、之は適当な時期まで待つことにする。
◎水産部の網も時期の来るまで待つことにする。
志喜屋知事
制限荷の範囲ならよいではないか。
軍政府
持って来てもよいが而し後に問題になってはいけない。
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