- 組織名
- 沖縄民政府
- 開催日
- 1946年08月21日
(昭和21年)
- 会議名
- 軍民連絡会議 1946年8月21日
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- 議事録
- 軍民連絡会議〔民営移管他〕
八月廿一日(水)午前九時
出 席 志喜屋知事、安谷屋部長、島袋官房長。
軍政府 ウイルソン中佐、Mathews中佐(製材関係将校)。
諮詢事項
志喜屋知事
日本・台湾・両先島との貿易品名は翻訳中である。
大東島の職員の俸給につきても翻訳中である。
安富祖のセメント工場の器具は松岡部長の命で取ったとのことである。
今後は工務・工業両部長相談の上で処置します。
軍政府
◎工場の道具・機械等は工務部で責任を持たなければならないが又道具の完備も工務でやるべきである。
◎工業が運営出来る様に組立てゝやるのも工務部でやるべきである。
◎全体を指揮するのは知事である。各部が勝手に動くと衝突が起る。知事が統制を取るべきである。
志喜屋知事
安謝のブタノール及高嶺の製糖工場は一応軍政府に於て移管されたい。
軍政府
調査して見るから時間がかゝる。
安谷屋部長
該所の石炭はローレンス少佐の許可を得て取ったが。
軍政府
ホーイ大尉が日本へ大東島及日本との貿易に関し協議しに行った。
志喜屋知事
天願の倉庫には商務から八人も行って積荷して居る。
軍政府
もっと早く積出しをしなければならないならもっと早くさせる方法を講ずる。
安谷屋部長
三つの官営工場を早く民営に移管したい。
軍政府
知事及安谷屋部長が相談して民営に移管して良きや否やを研究して見る。
如何にして民営に移管するかにつきて計画があるや否や。
安谷屋部長
会社組織にして従業員まで株主にさせたい。
軍政府
民政府も株主になるか。
一、機械も民に払下げた方がよいではないか。
一、銀行から民が借りて支払ふか。
ウイルソン自身は賛成である。之は文書を以て提出する様にせよ。
安谷屋部長
木工場は輸送とラウンドソーマシンがあれば民営に移管出来る(円鋸三六吋~四二吋)。
軍政府
トラックを民に払下げるや否やは研究問題である。
安谷屋部長
瓦製造も輸送関係で仕事が捗らない。
軍政府
民営に移すことも今早急と云ふことではない。
安谷屋部長
鑿岩機があれば粟石も民営に移管したい。
軍政府
斯る石材は需要が少いから悠っくりとしてよい。
安谷屋部長
塩田は目下20%しか動いて居ない。80%はブルトーザーを使用しなければ人力では困難である。
泡瀬・ヨネ(豊見城)・具志川の三ケ所。
志喜屋知事
帰還者は食事に感謝して居るが住宅に心配して居る。テントは如何なりますか。
軍政府
ばてん〔馬天〕にいくらか材料は来て居るが、大工が問題である。
テントは間に合せる。
牧港、ノハ付近に製材所を建設す。九月十五日迄は設置す。
◎松岡部長に鋸を取るべく伝へられたい(此件は聞き違ったことが分った)。
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