戦後初期会議録

組織名
沖縄民政府
開催日
1946年08月02日 
(昭和21年)
会議名
軍民連絡会議 1946年8月2日 目録詳細 画像を見る
議事録
軍民連絡会議〔軍政府移転問題・帰還者〕

  八月二日(金)午後二時
  出 席 志喜屋知事、又吉部長。
  軍政府 レートン中佐、ラブリー少佐。
諮詢事項
 軍政府
  軍政府は来週移転す(水か又は木)。
  那覇は市民の近代都市として計画して居る。急には出来ないが将来は出来る。未決定である。
 志喜屋知事
  軍民両政府の連絡の時は遠くなるが。
 軍政府
  遠くはなるが電話もあらうし又民政府も移るか如何するか、未だ副長官と話してないが。
  上層部の方で軍政府と民政府は近い方がよいと云って居る。
 志喜屋知事
  民政府は首里方面には如何なるものか。
 軍政府
  当分移動や帰還者も来るからそれから後考へる。
 志喜屋知事
  将来は首里に近い所に御考へを乞ふ。
 軍政府
  日本に帰へりたい日本人は帰還者の船で帰へす。
  水産部の杉田猛氏は帰へした。
  六月分のガソリン代と油代支払ひの件。
  食糧代四一五万円余。
  油一八、〇〇〇円余。
  クレーグ大佐から話されたことにつき質問や援助なりやることがあるか。
 志喜屋知事
  帰還者につきては準備を進めつゝある。
  子供が道で遊んだり、盗みをすることにつきては部長会を開いて伝達をした。
  農民救済復興計画につきてはウイルソン中佐に提出した。
  部長会議に提出したら早く実現出来るやうとのことであった。
  審議の上御援助をされたい。
 又吉部長
  帰還者の換金を要するから一週間程滞在させられたい。
  金銭を吸収して各部落に行って各支店で払下げをなす。
 軍政府
  此の件は月曜日に回答す。
  久場崎・民政府間の電話架設の件につきては其理由を付して軍政府に提出せよ、出来るだけ早く。
  久場崎に教会があるから帰還者の信者はそれを使用して礼拝をしてよい。
 松岡部長
  トラック払下げの件。
 軍政府
  目下考究中であるが二〇〇台は来るだらう。
 志喜屋知事
  ラブリー少佐に切手をお願ひしてあったが。
 軍政府(ラブリー少佐)
  今通信係の将校が交渉中だが而し切手発行すると外国との関係の切手も要るが。
 志喜屋知事
  各部係の軍政府の人々を紹介して貰ひたい。
  自己紹介で来ると困る時がある。
 軍政府
  今後は知事及係部長に紹介す。
 志喜屋知事
  司法部の係将校は決定せしや否や。
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