戦後初期会議録

組織名
沖縄民政府
開催日
1946年07月17日 
(昭和21年)
会議名
軍民連絡会議 1946年7月17日 目録詳細 画像を見る
議事録
軍民連絡会議〔大東島・土産品・八重山・先島統合〕

  七月十七日(水)午前九時
  出 席 志喜屋知事。
  軍政府 ウイルソン中佐。
諮詢事項
 軍政府
  予算の件はマニラに行って来てから提出してよい。
 志喜屋知事
  復興計画は目下翻訳中だから出来次第提出す。
 軍政府
  翻訳が出来たら早く提出されたい。
 志喜屋知事
  港川の石材採掘にダイナマイトを使用したい。
 軍政府
  出来るや否や相談して見る。
 安谷屋部長
  漂白材料を捨場から拾って来て製帽をさせ度い。
  漂白材を成るべく早く世話して貰いたい。
 軍政府
  出来るだけ探して見る。
  十一月分迄での予算に未だ入れてないものは品物を書いて提出せよ。海軍の予算中に。
  日本や支那にあるものは取寄せる。
  三、四ケ月程待ってよいでせう。米国から取寄せる。
  各部隊に渡したので中央倉庫にはない。
  大東の燐鉱と交換が出来る。
 志喜屋知事
  石川ホテルは許可になりました。
 軍政府
  外の地区にもホテル経営の時は早速軍政府に申請せよ。
 志喜屋知事
  大東島の行政官に離島手当を支給したい。
 軍政府
  離島行の船は十隻要求して居る。
  十五屯から二〇〇屯程度の船。
  昨晩提出したから三十日以内に或は幾何か来るかも知れない。
  一九二九年から数年沖縄に居た大尉と相談した。
  大東行の離島手当は商務・法務と打合せて見る。
  而して手当一八〇円では高い。
  相談して見るが約束は出来ない。
  沖縄復興のためだからよく云ひ含める。
 安谷屋部長
  牧港で石灰を焼きたい。
 軍政府
  民地区になるや否やを質ねて見る。
 安谷屋部長
  土産品は毎月軍政府で引取って貰いたい。買って貰はないと業者が。
 軍政府
  係将校と話して見る。出来るだけ早くやって上げる。
  宮崎に居る國場氏は戦前トラブルを起こして居るから其解決後でなければならぬ。カールドウエル氏が其件はよく知って居るから支那から帰って来たらよく話して見る。
  八重山の材木は八重山から沖縄までは軍政府の名で運び、沖縄に来て民政府に渡す。
  石炭は採掘する前に沖縄民政府に統合して後採掘させたい(値段の間隔もあるから)。
  先島統合の計画を立てゝ貰いたい。
  先島のマラリヤの件につきて隊長に調査方を願ったから回答が来たら知らしてやる。
  出来るだけやって見る。
 志喜屋知事
  八重山は土地豊饒ではあるがマラリヤのために困って居る。
 軍政府
  先島の気象台は出来るだけやって見る。
  輸送に関しリカード氏が巡視して居るが助力して貰いたい。
  工業の隊長が大東に事業計画のため行くから安谷屋部長も研究して置かる様に。
  知事で大東視察に行く人名簿をウイルソン中佐に提出する様に。
  米政府から技師二名を遣して大東研究に来たが軍政府の報告を見て大東には行かなかった。
  大東、西表が沖縄の宝庫である。
  沖縄の宝庫。
   1 大東(燐鉱)
   2 西表(木材・石炭)
   3 大島(紬)
 志喜屋知事
  食糧につき感謝して居ます。
 軍政府
  台風があっても今までの通り半滅はしないから安心しなさい。
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