- 組織名
- 沖縄民政府
- 開催日
- 1946年07月05日
(昭和21年)
- 会議名
- 部長会議 1946年7月5日
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- 議事録
- 部長会議〔復興計画・生産・カロリー〕
七月五日(金)午前九時
出 席 志喜屋知事、山城、安谷屋、平田、當銘、仲村、比嘉、宮良(工務部)、護得久、前門、糸数、當山、玉城、又吉、大宜見の諸部長
協議事項
志喜屋知事
宮古・八重山調査報告を報告す。
大体賛成であるが八重山の一部は石炭、国有林があるため不賛成も居るらしい。軍政府としては両先島が好むと否らざるとに不関統合すると決定して居ると。
五、六万人程移住せしむる余裕を有す。
記念品を贈呈すべき人々。
用度課運営の変更につきて。
糸数部長
軍政府と物品の出入りは商務部長の許可でよい。
護得久部長
用度課の物資配給官の辞令は解きたい。
山城部長
ハナ少佐は三ケ月後の物品の準備予算を提出せよと云って居るが。
志喜屋知事
此の件は商務部の心構へでやられたら如何?
糸数部長
然うなると用度課は私の所に置いたら事務上に於ても便利と思ふが。
玉城部長
水産部用油は水産部に一括して取扱ふ(五月八日の経済小委員会でローレンス少佐は言はれた)。
糸数部長
商務部では民需用油を受持つ。
自動車用は工務部で取扱ふ。
護得久部長
工務・農務・工業部門は生産数字と使用数字とを一致されたい。
松岡部長
工業・農務から六月迄の生産高及七月の生産高予想を私の方から予算を提出した。
糸数部長
商務に有る器具・機械類等の付属品等を工業・工務で相談して取られたい。
◎電気等の機械は民政府の所有として貸したら如何?
◎備品帳簿を作製して検査すべきである。
志喜屋知事
七、八、九月三ケ月の復興計画につき軍政府との折衝を報告す。
石橋農務部技師
軍政府からの許可耕地一六、七〇〇町歩の中五、三〇〇町歩は耕作済。
堆肥生産一立方間一八〇万円。
供出奨励費一二六万円。
防潮林、林産物奨励費五七万円。
排水灌漑費一一七万円。
合一、二〇〇万円
松岡部長
農道、林道、排水、水道、下水、都市計画費一ケ月二〇〇万円の三月分六〇〇万円。
大宜見部長
衛生部は農・工と関係がある。
五段式の糞尿溜を五〇個作りたい。
マラリヤ撲滅のため排水及溜池六〇個作りたい。
蚊張の配給、国頭方面(人口十三万人)二、五〇〇帳。
八重山マラリヤ撲滅。
安谷屋部長
帽子原料蒐集して買上げること。カルキ三〇、〇〇〇ポンドの必要。米軍の廃品蒐集させ買上げる。
デイゴの植林。
糸数部長
誠に心強く感じた。
各部長の研究を各部長に提出して二、三日研究されたい。
デイゴ植林の計画を是非実行されたい。
沖縄は正貨を有って居ないから沖縄の物産を以て貿易したい。
漆器工が居て将来輸出品に応ぜ得るや否やを考慮されたい。基礎の技術者を作って置きたい。
帽子工の養成も考慮されたい。
志喜屋知事
◎此の計画の起りは農民と俸給者との生活が懸隔があるとの民衆の声を聴いて出来たのである。
一ケ月三〇〇万円で三ケ月分一(ママ)、八〇〇万円である。之に対する財政の案を作成される様に願ひます。
大宜見部長
生産をしなければインフレーが起る。
沖縄が復興する迄は軍政府から与へられたカロリー量は保有して、農・水・工業品を自由販売にしたい。
沖縄復興として進言したい。
糸数部長
◎軍政府は渡すべき現在のカロリーを渡して居ない。
今九〇〇カロリーしか渡されて居ない。多分物が不足ではないかと思ふ。
此陳情は物資のある時にやられては如何?
護得久部長
一、八〇〇万円の放資になるが。
交換六、二〇〇万円。流通現金二、一〇〇万円。
民政府俸給五月分六〇〇万円。
農務部二九万円、六月分八〇〇万円、五月分の追加予算一〇〇万円。合計三、五〇〇万円。
七月分予算も七、八〇〇万円と予想して四、三〇〇万円の通貨となる。
六、七月迄での貸付出二五〇万円。
合計四、五五〇万円の通貨になる。
一、八〇〇万円の計画費と合すると計六、〇〇〇万円になる。
安谷屋部長
帽子原料は宮古・八重山よりも蒐集したい。
大宜見部長
愛楽園からの陳情書を朗読す。
糸数部長
配給物は米・メリケン粉・砂糖・塩・干魚・大豆・油の七種である。
仲村部長
警察の民の事情につき度量を以て見られたい。
国頭の芋の買出しの件の報告、其機会を早くやられたい。
比嘉部長
藷買出しの事情。
村長、農業会では値段の関係。
糸数部長
物価制定の時各方面より委員を挙げたい。
前門部長
物の偏在の原因(国頭方面の藷)。
集荷・配給機構を早くやって欲しい。
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