戦後初期会議録

組織名
沖縄民政府
開催日
1946年06月28日 
(昭和21年)
会議名
軍民連絡会議 1946年6月28日 目録詳細 画像を見る
議事録
軍民連絡会議〔大東島・食糧・うるま新聞〕

  六月二十八日(金)午後二時半
  出 席 志喜屋知事、又吉部長。
  軍政府 ワトキンス少佐、後任のラブリー少佐。
諮詢事項
 軍政府
  公衆衛生については指示が異って来た。月曜日に其れに対する意見を伺ひたい。
 ◎大東島の村長を早く任命する様に。
 ◎知事から正式に任命すること。
 又吉部長
  沖大東・南北両大東に村長は置いたが其上に統一する総務を置きたいが其必要ありや否やを研究したい。
 軍政府
  孤児院、養老院の食糧は現在(半減配給、軍政府指令により)のまゝでよいか。
 志喜屋知事
  普通の配給の時はよいが半減になる時は困る。
 軍政府
  五、六隻の食糧を積んだ船が来るから当分の間は食糧の心配はないだらう。
 ○日本に行く人々は七月一日は準備をして置く様に。
  一昨日一〇〇人程の人が一人の巡査に連れられて弾薬集積所に行って居たが危険である。
 又吉部長
  食糧半減の時芋掘作業に行ったが其時に起ったことでせうか。
 軍政府
  甘藷のない危険な所に行って居る。
 志喜屋知事
  警察部長、各村長に注意を促します。
 軍政府
  M・Pの話により中頭総務部長からの報告には具志川村長は長い間村長に任ずべきでないと云って居るが。
 志喜屋知事
  知事祝賀会のため米を盗んで酒を造ったとの話を聞かされたが。
  其祝賀会は五月十八日であった。
 軍政府
  村長に事故ある場合は助役から報告すべきであることを訓練して置かれたい。
  長い間事故に罹る時は知事は村長を任命すべきである。
 ◎首里の酒造には六〇〇袋の米があるからよく調査をせよ。
 ◎軍政府も不快に居る。中には食糧になるものがあるのではないか。
 ◎護得久部長に調査させよ。
 ◎殊に世界的食糧不足を来す際である。
 軍政府
  壺屋に灰皿を沢山造って居るが土産品としてか、売出すために造って居るか。
 志喜屋知事
  土産品と作り易いためではないでせうか。
 軍政府
  うるま新聞の島氏が直接軍政府に書面を送って該新聞は彼の財産であると申出て居るが。
  島氏は斯ることをすることは出来ない。総務部を介してやるべきである。
  島氏は其財産を見付ける役目をしたのであって彼の所有物ではない。
  警察か総務で調査をさせる必要がある。彼の所有物であったか否かを。
  国際法によれば軍政府が必要と思へば所有物を取上げることは出来るが、而し其物品を他人に与へることは出来ない。
  島氏が自分の所有として人に譲ることも出来ない。
 又吉部長
  一応軍政府で取上げて後貸して貰いたい。
 軍政府
  新聞社の元の印刷機の所有者を調査せよ。
 又吉部長
  印刷機の元の所有者を調べて見る。
 軍政府
 ◎此際はっきりとさせることがよい。
 志喜屋知事
  ローレンス少佐に復興事業計画は火曜日までに出来ることをお伝へして貰いたい。
  日本・台湾からも帰還するから早く着手したい。
 軍政府
  マッカーサー司令部から調査員が来て家屋・食糧が充分であるや否やを調査した後帰還させるのではなからうか。或は遅れるのではなからうか。
 志喜屋知事
  天願の倉庫はC・Pが番をして居る。
 軍政府
 ◎地方を巡回して奨励監督をする職員を置いたら如何?
  糸満地区の人々がそんなに働いて居ない様だが。
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