- 組織名
- 沖縄民政府
- 開催日
- 1946年05月24日
(昭和21年)
- 会議名
- 軍民連絡会議 1946年5月24日
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- 議事録
- 軍民連絡会議〔ウルマ新報・夜間外出〕
五月二十四日(金)午後三時半
出 席 志喜屋知事、又吉、當山、當銘、大宜見の諸部長。
軍政府 ワトキンス少佐。
諮詢事項
軍政府
ウルマ新聞は総務部に属す。
又吉部長
新聞社は独立させたいと。
軍政府
ウルマ新聞は総務部に属すべしとの指示がある。
ウルマ新聞の機関は軍政府の機関として置かる。
予算は総務部に編成す。指示は明日持って来る。
◎船が二隻あるが其一つは大東島へ出すから該地の政治を視察する代表者を送る様に。出帆は糸数部長が知って居る。
行政以外に肥料を調査する方も派遣す。知事で命じて行く人を決定せよ。
三大東に遣ってよい。
◎用度係は食糧以外のものは何でも要求が出来る(官庁も)。
例、新聞社の機械及車等の如し。
志喜屋知事
物品であるから財政部に置くことに決定した。
市町村の分は総務で纒めることになった。
軍政府
知事で決定したらよい。
志喜屋知事
大工労務者は工務で取扱ふ。
軍政府
宜野座に居た将校が布哇に居る県人に沖縄事情を話したら在布同胞は沖縄の事情を知りたいと云って居るから民政府から軍政府を通して通信をやり、布哇から来たものをウルマ新聞に掲載する様に研究して置くこと。
日本から沖縄に帰へり度い人々の事を研究して居る。
金曜日には軍政府の会合がある。
沖縄人が何時でも何処でも駆け廻る。
禁止区域に入って盗をなす。
夜間大通りを通って居る。
其件に関して米軍が近寄るべく誘発をして居るとムレー大佐は少将に答へた。
外国では駐屯軍の所は囲をして居るが沖縄ではそれをやって居ないから入り易いが、ウルマ新聞に警告を発し又吉総務部長から市町村長に注意を促す。
少将は幕僚を集めて沖縄人のみでは監視が出来ないから、軍の方でも斯る侵入者は補縛せよとのことである。
軍政府
夜間よく歩くが習慣があるのか。
又吉部長
夏は暑いから涼みに出るため。
仲村部長
部落から部落に夜間出て行くのは悪い。
取締りに武器がなくて困る。
早くピストルの支給をお願ひしたい。
軍政府
取り寄せつゝある。
志喜屋知事
用度係は糸満朝昭氏が当分兼務す。
又吉部長
前原のキャステルキャンプの配給は軍直接なりや否や。
當銘部長
マリヤナから技術者七〇〇〇人、労務者七〇〇〇人を要求して居るが、技術者は何の技術家であるか。沖縄としては送りたい。
軍政府
陸軍にも労務者を出さなければならないが。
沖縄再建に困らないか。
志喜屋知事
宮古、八重山、離からも行くから送った方がよい。
軍政府
臨時で六ヶ月であらう。
志喜屋知事
六ヶ月なら送るに困るだらう。
當山部長
台湾からの帰還者は如何なったか。
軍政府
台湾と連絡する機関がないから如何なったか分らない。
安谷屋部長
安里の工場地帯は見込みありや否や。
軍政府
陸軍に願ったが回答がない。
牧志付近は工場地帯として近く許可になる見込みがある。
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