- 組織名
- 沖縄民政府
- 開催日
- 1946年05月22日
(昭和21年)
- 会議名
- 経済小委員会 1946年5月22日
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- 議事録
- 経済小委員会〔人口・予算・配給・移動〕
五月二十二日(水)午前九時
出 席 志喜屋知事、比嘉、安谷屋、當銘、玉城、糸数、山田(社会課)、山城、松岡、護得久の諸部長。
軍政府 ローレンス少佐、ペリー中尉。
諮詢事項
山田社会課長
人口三十三万人中
労務者七万三千余人。
俸給者一万三千余人。
軍政府
六月一日から予算を決定しなければならないから近い数字で予算案を立てゝ貰いたい。
農務労働者、軍作業、自由労働者とに分けてやったら如何?
(午後一時半)
公出 松岡委員。
軍政府
救済の予算は何日出来るか。
又吉部長
来る金曜日に提出します。
軍政府
農民も救済するか(働けない者)。
又吉部長
北部(国頭)方面は七、八月頃から自立出来る所もあるが南部になると何もないから救済して貰いたい。
軍政府
何もない者は救済してよい。生産物が出来るまで救済する。
今週中に物の値段を提出す。
糸数部長
ホテルに泊る者は二重配給になるがそれでよいか。
軍政府
それでよい。
ホテル経営者は何処から買ふか。
糸数部長
ホテル用として私の方から卸す。
軍政府
ホテルやバス賃銀につき糸数部長は関係ないか。
糸数部長
ホテルの料金につきては私がやり、バスは松岡部長である。
軍政府
靴及時計等の修理につきては未決定か。
軍政府
議論した村売店で売るものを農業会、水産組合で直接売ると云ふことにつき如何なったか。
安谷屋部長
機械類、鉄類等は組合から直接にやったら如何。
玉城部長
水産部は村の許可を得て水産組合で売る。
軍政府
魚を売るに村店を通して委託販売にする。
糸数部長
村店で売るべきものを水産組合に委託販売させる。
離島との船運賃は私にくれて貰いたい。
軍政府
三隻の船がある。其中二つは使用出来るが、一つは修理を要す。尚外にも一隻はあるが。
塩屋には山原船が二つある。
糸数部長
見てからお願ひします。
軍政府
先日荷物を輸送して国頭奥部落に行った。
糸数部長
一般住民と重労働者との配給を別にしたいが。
金武湾の隊長は普通配給は米四オンス、メリケン粉四オンス、罐詰四オンスであるが。
重労働者は一般の一倍半与へると云はれたが許して貰へるか。若し許して貰へば相談は私から致しますが。
軍政府
如何なる者を重労働者と見るか。
糸数部長
仕事に従事して居る者を全部重労働者と見て居る。
軍政府
之を配給して充分の米があるか。若し米があればよろしい。
糸数部長
冠婚葬祭等の時特配は出来ないか。
軍政府
◎米国から各人に与へられた配給分しか来ないが。
◎特殊の配給は米国から来ない。
◎糸数部長の所で考へられるなら考へなさい。
糸数部長
各離島の売店を造るためテントを与へよと来て居るが、前原の中央倉庫にあるが与へて貰いたい。
軍政府
ローレンス少佐としては与へてよい。
糸数部長
七倉庫を軍政府から引継いだ為め、倉庫の職員から五月分の給料は誰が支払ふかと質されたので、私は軍政府が支払ふと答へておいたが。
軍政府
軍政府が支払ふ。
六月からは糸数部長の方で支払ふ。
又吉部長
地方総務の五月分の給料は如何なるか。
軍政府
総務部の予算に編成しておかれたい。
又吉部長
私の方で支払ふ。
軍政府
用度課長は誰にするか。
志喜屋知事
金城紀佐氏に。
軍政府
何時から。
志喜屋知事
直ちにやってよい。
軍政府
消耗品、備品の要求は毎週何曜日に決めるか。
何日から始めるか。
志喜屋知事
六月一日から。
軍政府
車の件につき松岡部長に報告して貰いたい。
護得久部長
食糧に不適当な品は私に与へて貰いたい。
若し斯る品物を払下げたい時は私と相談して後に払下げる。
軍政府
食糧に不適当品は軍政府で決定す。
軍政府の補給所は金武湾であるが、此の腐敗品は護得久部長のみに払下げる。無償で払下げる。
護得久部長の使用の余分は有償払下げをやってよい。
(ローレンス少佐帰府)
(ワトキンス少佐来訪)
軍政府
一、各村の現在の人口。
二、元の住民と外から来て落付かうとする村の人口調査。
三、元から動かずに其所に居た人口及び帰郷した者(移動したい者は調査の必要なし)。
軍政府
為替は宮古・八重山は許されて居るが、本島とは許されて居ない。
糸数・松岡両部長で十四部隊の跡を使用してよい。
◎玉城部長に沖原・久高は移動出来る。何日でも出来る。
◎津堅は出来ない。
東恩納の西側に一ヶ月前からC・Pを立てる約束したが立って居ないが。住民が出入して居る。仲村部長に注意を要す。
◎補助M・Pとして出て来るが其人々のテント小屋が高江洲のM・Pの側に八軒建てることを松岡部長に通達すること。
M・P補助の監督権は仲村警察部長にある。
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