- 組織名
- 沖縄民政府
- 開催日
- 1946年04月29日
(昭和21年)
- 会議名
- 経済小委員会 1946年4月29日
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- 議事録
- 経済小委員会 〔物価・賃銀・工業〕
四月二十九日(月)午前九時三十分。
経済小委員会。
出席 志喜屋知事、安谷屋、當銘、護得久、糸数、比嘉の諸委員。
公用他出 松岡、玉城両委員。
軍政府 ローレンス少佐、ペリー少尉。
諮詢事項
軍政府
二屯半のトラックは玉城委員と話合はして居ないか。安谷屋委員。
軍政府
水曜日に開くべきのを今日会議したのは五月一日から賃銀実施になるから急いだ。
物価は決定した通り実施す。
賃銀は明日各地に発送す。
物価表も一緒に送付した方がよいか。
糸数委員
発送した方がよい。
軍政府
値段と賃銀は軍政府から公式に発表す。
賃銀は五月一日、物品の売買は六月一日からやる事を如何に発表するか。
糸数委員
新聞に発表するか、市町村長に通知するか。
軍政府
来月の三、四日前に新聞の利用は出来ないか。賃銀、物価表発表につきて。
志喜屋知事
離島への船は何時出す事が出来るか。
軍政府
今明日に廻送す。
志喜屋知事
新聞は賃銀及び物価表のため特別号を発刊させる。
軍政府
物価表外の物価はどうするか。
糸数委員
予想した物価表は提出してあるから好し悪しを批判して貰らいたい。
軍政府
帰米の記念品等の値は如何して決定するか。
糸数委員
店で売らず軍政府の売店で売らす。
安谷屋委員
私と糸数委員二人で軍売店に卸す。
軍政府
軍政府の専売でやっては如何。
糸数委員
私と安谷屋委員二人で世話して上げます。
軍政府
其計画を早くして貰いたい。
糸数委員
例へば壺屋に店を開き軍政府に小売値で売り其利益は壺屋に返還す。
軍政府
其利益を政府に移したら如何?(民政府の意)
志喜屋知事
村に移した方がよい。
軍政府
安谷屋、糸数両委員で計画して貰いたい。
住民の必需品は記念品にしなくともよい。
作業人は日給のみで俸給はないか。
當銘委員
日給でよいと思ふ。
軍政府
俸給者の執務時間を決めて貰いたい。
日給者が一ケ月通して働く時は俸給制にしたら如何?
護得久委員は民政府の予算を今月中に提出して貰いたい。
護得久委員
未提出の部があるから三、四日後に提出します。
軍政府
賃銀、俸給額が又異って居るが之は如何にするか。
明日迄で新俸給・賃銀制により人事費、予算編成の件。
新賃銀表、及俸給を當銘委員で見ること。
予算につき六月一日から財政部で支払ひ出来るや否や。
護得久委員
出来ます。
軍政府から金を出して私は銀行に預け各部には小切手を以て上げる(必要な分だけ上げる)。
軍政府
製産者から卸す時帳簿に記入するか。
糸数委員
記入します。
軍政府と私との関係は明日(火曜日)係将校と話す事になって居る。
軍政府
商務の資金は軍政府から財政部にやり財政部から資金を出す様にする。
五月中の生産高予想は何日まで提出するか。
比嘉委員
明後日提出します。
糸数
私の方で各部纒めます。
商店の件につき来月九日午前九時から市町村長及係の会合をしたいからローレンス少佐及其外の将校の御列席をお願ひす。
離島は間に合はなければ来次第相談します。
物価統制及取締規程を提出したがローレンス少佐は見られましたか。
軍政府
研究中である。
安谷屋委員
工業は大体準備出来た。
漆器、帽子、紙等の工場を国場川付近に設立したいから払下方をお願す。
軍政府
調査して見る。
比嘉委員
事務所及倉庫を払ひ下げられたい(東恩納から伊波に行く入口にあるもの)。
軍政府
調査して見ます。
記念品、三十日
予算、五月五日
_提出の件
生産品の予想
俸給
(午后二時)
出席 知事、又吉、玉城、當銘、仲村、前門、當山、比嘉の諸部長。
軍政府 ワッキンス少佐。
諮詢事項
軍政府
五月二日午后二時から新議員の辞令交付を行ふ。
当地海岸側のクワンセット視察に明三十日午前九時から。
社会事業部の跡はあちこち散って居たが。
又吉委員
山田氏が引受けた。必要な人物も採用した。
民政府に移らない前村長を任命したが未だ辞令を渡してないが知事から渡すか。軍政府から渡すか。
軍政府
軍政府から辞令を出す。
中城村長比嘉氏は津覇区長を兼務して居る様だが。
調査をさせて知事と相談して決定して貰いたい。
昨日歴史研究会はやったか。
又吉部長
昨日発会式を挙げました。
軍政府
歴史的な石碑記念物等を文化部で調査して、立札をやって貰いたい。
而して修理等をして欲しい。
當山部長
文化研究会があって調査してある。
実地調査は未だである。
志喜屋知事
石川市長がヂープを御願ひして居ますが。
玉城部長
津堅、久高、沖原は漁業地であるから移動させて貰いたい。
軍政府
津堅ともー一つの島は許可になった。
志喜屋知事
東恩納の移動を早くお願ひします。
當山部長
台湾の疎開者はどうなりましたか。
軍政府
未回答である。
當山部長
ウルマ新聞に台湾から帰へるとの事があった。
軍政府
記事検閲前に、掲載するなら厳重に取締らなければならない。
當銘部長
賃銀、俸給の件は労務ですべきや否や。
軍政府
日本のやった通りやって欲しい。
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