戦後初期会議録

組織名
沖縄民政府
開催日
1946年04月25日 
(昭和21年)
会議名
市町村長会 1946年4月25日 目録詳細 画像を見る
議事録
市町村長会

  午后一時(四月二十五日)。
軍政府主催市町村長会(軍政府経済部主催)。
  軍政府 ローレンス少佐、ペリー将校。
  民政府 志喜屋知事、又吉総務、護得久財政、比嘉農務、糸数商務、安谷屋工業、玉城水産、當銘労務の各部長。
ローレンス少佐講演要旨。
 本日午后は祝意を表すべきであったが午后残って居る事に感謝す。
 急いだ理由は五月一日から金融機構が施かる。之を簡単に述べる。
 金融経済の明細な説明は表にして二三日中に知事に上げて各地に送る。
 労務者、俸給者は五月一日から記録を取って貰いたい。
 其支払は六月一日から支払ふ。
 配給関係は五月中は無償で配給す。
 六月一日(二三日準備でおくれる)から必需品は販売になる。
 地方での生産物、工業品は其地方の村を通して販売する。
 農産物は農業組合、水産物は水産連合組合、工業品は工業で集貨して村で売る。
 村販売の件につきては商務の糸数様から話す。
 労務賃銀、俸給は労務部に於て明細な説明があるから説明す。
 労務の當銘様から説明するが各段階々々で金額は記入して居ない。何故なれば軍政府で未承認である。
 市町村長から質問があると思ふ。それは市町村で働いて居る人々の賃銀は何所から来るか。
 原則として市町村販売の利純から支出するが出来ない場合は財務で援助す。
 村の販売店が如何なる方法で行くかは糸数様から説明す。
 五月中は軍政府から配給す。
 以前市町村長会に於て新旧紙幣の交換のある事を話したが金の交換を敏速に運ばない様子があるとの事だが。軍政府の布告の様に四月二十八日迄で交換しなければ効力を失ふ。
 市町村長は各自の市町村に交換を全うせしめられたい。
 軍政府の布告を充分徹底せしめられたい。
護得久財政、糸数商務、比嘉農務、安谷屋工業、玉城水産、當銘労務の各部長は各担当事業につき略説す。
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