戦後初期会議録

組織名
宮古群島議会
開催日
1951年03月23日 
(昭和26年)
会議名
第3回宮古群島議会(定例会)[5]
議事録
 一九五一年三月二十三日
◎議長(玉城玄教君) これより会議を開きます。(午前十時三十五分)
 全員出席して居ります。昨日と同じように一般質問続行します。
◎福嶺紀仁君 教育問題を申し上げます。吾々は今総ての生産を拡充して行かなければなりません。この生産面に向って行くのが当面の大きな問題であると思います。農高、水高の便所、馬小屋、畜舎等が颱風にやられたまま復旧を見ないことは、宮古産業教育の不振をもたらし、将来宮古の復興に憂慮すべきものがあると思いますが、本年中に校舎を復旧実現を計る自信がありや否や、両高校の教員組織が弱体化して居る。教員組織の強化を図り、実業学校としての機能を発揮せしめるようにして貰い度い。胡座看護婦養成所の生徒への送金がなく、病院への食費代を払えず困って居るとのことですが、三年前嵩原氏と一緒に見せて貰ったことがあります。又他の地区に比較して待遇が悪い、当局はこれに関し如何なる処置を取るか、又現状の儘押し通すのかどうか、畜産等は当局の努力によって豚疫を防ぎ得るのでありまして、畜産技術者の養成も必要と思う。国家百年の計を立て増産を計るよう希望する。当局は派閥人事を廃し有能の士が居れば何時でも抜てきすると標榜して居ります。ところが工務部の出入許可の状況を見た時、何等経験のないものにも許可して居る。出入許可をすべき関係を当局は如何に考えて居るか、当局の今後の人事が公明正大でなければならない。
 自立経済、水道問題、宮古の文化地として都市計画をすべきだと思います。之に対し都市計画の段取りがあるかどうか。具志堅知事時代の布告第三七号が公布されて四月からこれが有効となるんだが、医官特別任用は当然改廃すべきだと思う。尚無医村に対する対策として如何。
○文教部長(垣花惠昌君) 農高、水高の便所などが颱風にやられたまま復旧を見ないことは、宮古産業教育の不振をもたらし、将来宮古の復興に憂慮すべきものがあると云うことは私も同感であります。先づ校舎について述べますと最初農水両校は高校の海洋科、農科として出発したのですが、其後独立の必要性から現在の独立高校を見ました。
 私が高校の校長時代、高校の復旧予算を両校に割いてやればどうかと云う話が出ていましたが、其後何の話もなくして今日に至りました。然し、両校校舎復旧は四月から来年の三月までの予算に組まれて、軍の予算審議も通過しておりますから三月までには以前のコンセット以上の立派な校舎が出来、堆肥小屋、便所等もおいおい設備されるものと思う。設備の充実もガリオア資金のチヤンスがある。
 私は偶然沖縄でオーグルス氏と話し合う機会を得ましたが、アメリカの職業教育を本郡に活かす意味から水産練習生もこの人の力で磨かれて行くのではないかと思う。練習船が出来ない場合はガリオア資金によって一五〇万円の船が一〇万円で出来る。農高の農機具がガリオアで充実出来なくとも経済部の農機具を農高に廻して貰えると思う。両高校の教員組織が弱体化していると云うことですが、これについては私としては同感であります。教員組織と云っても宮古に於ては限りがある。宮古の状態で出来るだけ優秀なものを四高に備え、現在の宮古としては注意深く銓衡されている。今後も注意して両校の進捗を計って行き度いと思う。
○知事(西原雅一君) 次に看護婦養成所の生徒への学資であるが、九名の宮古からの入所生は一月までは毎月きちんと送っていたが、二月、三月分がおくれ、これも今日明日送られることになっている。去年は予算の関係でそれだけしか組めなかったが、郷里を遠く離れて勉強している生徒に心配を与えてはならないから、支給を倍額にして出来るだけ毎月送り、尚十名増やし、将来開放病院に備えたい。
 畜産についてですが、畜産が減っていることは、宮古復興の為にも甚だ遺憾であります。その原因を探りますと、衛生的方面から今まで人糞をやっていたのを廃止したので便所の改善が研究されたが、飼育方面を研究するのが欠いていたのではないかと思う。尚暴風で荒らされバイラス病が蔓延した為人間の食糧でさえ不足しているから家畜の飼料がなくなり、畜産が不振に陥ったと思う。畜産の隘路打開の為豚疫に必要な血清も多量に準備してある。人事問題については、立派な人があれば誰でも採りたいと思う。私が知事になってから畜産方面の人事は変動してない。
○副知事(東風平惠令君) 派閥人事を廃して公明正大に群島政府並に宮古群島民の為に組織法に基づき職員は、公共の利益の為に職務遂行の為、西原知事が就任しまして訓示をして居られます通り、上司の命令に服従し、国家公務員として上司に対し忠実に働かなければならない。其の線に沿ひまして人事の採用もし度いと思います。職務に就いては、経済発展、有ゆる面に誠心を打ち込んで一人も残らず、其の線に沿うて其の職務遂行に責任を持って進まなければならない。若し職務に遺憾の点があった場合は、夜業もして其の責任を全うするようにしなければならない。吾々官吏は、宮古全住民の善き奉仕者として行き度いと思います。都市計画問題について、先づ群島の復興でありますが、桟橋問題、築港問題、電気水道問題が解決され、平良市が文化市として都市計画を計画されたら、相当の資金が必要であります。この点については、市の関係になりますので市長ともよく相談して善処し度いと考えて居ります。
○財政部長(島田文雄君) 看護婦生徒への経費の支出でありますが、上半期に収入が余りよくなかったので、下半期の収入の点を強化しまして、公費支払可能となりましたので一月分は送金済で、二月分は今明日の船で送金するようになって居ります。
○厚生部長(宮國泰誠君) 知事さん、財務部長さんからも色々とお答致しましたが、看護婦養成所に対し私からも補足しまして申し上げます。一九五〇年度に於ては一人当り四五〇円でありましたが、沖縄は去る八月から九〇〇円になって居ります。
 このことについては事務長にも再三連絡を取りましたが正式に通知がないし、学校から正式な公文がなければと思っていました処最近通知がありました。宮古、八重山のみが四五〇円となって居ります。其れで二月から増額しまして一人当り九〇〇円として支給することにして出納長さんにも話してあります。
 来年度からは一人当り九〇〇円宛支給することになって居ります。民布令三七号に依りまして、医師の資格がはっきりして居ります。医学校を出て医業について二年以上にして医師委員会の公認医師として素行正しい者となって居ります。学校を出て医業に二年以上従事している方は無試験であるが、特別任用令の医師は来る四月一日から医師の免許を取り上げられる。三月三十一日まで有効である。無医村に就きましては、四月一日から無医村を生ずるように思はれますが、之は医師会の協力をお願いする。今研究中であるが、宮古には二二名居り、各地区に分散しまして医業について居ります。其れから医は仁術でありまして、無医村の解消に全力を注がなければなりません。
 色々と希望もありますが、適当な方法で輪番制を置くか、其れとも医師の待遇をよくする方法を取るか、又医師の指定開業制にするか、其れについてカムロイ少佐にもお願いして無医村が出来れば指定開業医を置くように医師会として無医村解消に乗り出さなければならないと考えて居ります。
○工務部長(高良憲松君) 先程農水両校について文教部長さんからお答がありましたが、私からも付け加えて申し上げます。
 農水両高校は去年の夏の暴風被害を受けて居りますので、農校九万円、水高九五万八千円を計上しまして風災害の復旧を計画して、軍政府へ陳情致しましたが認可にならず、今日に至っております。五二年度(アメリカ年度)の予算で農水両校一〇教室宛、本建築が計画されて居ります。それから土木建築の工事請負の資格許可について未経験者に与えて、経験者であっても与えないといふ事であるが、これも派閥人事ではないかと云う事についてお答えします。工務部の事業はあくまでも技術本位でなければならないと私は考えて居ります。それ故に工務部に於ける限りに於ては派閥人事をやらうと思っても、その余地はありません。現在に於ては絶対に左様な事はないと断言出来ると思います。派閥人事でないと云う事は工務部の請負者の名簿が壁に貼り付けてありますので、その名簿を御覧になれば一目瞭然に分ると思います。私は工務部に対し一般の民衆が認識が足らないと思はれる点がありますので付け加えて次のように申述べて見たいと思います。従来工務部に対し、とやかくの噂があるようでありますが、私は工務部長として工務部に対する問題が世間でとり上げられているとすれば却って喜ばしい現象と思って居ります。その理由は従来郡の復興と云う事について、郡民が放任的であり、盲目であったが、最近になってやうやく関心を持ち眼が見えるようになったと云う喜びであります。私が申し上げるまでもなく、郡の復興建設と云う問題は目下全郡民に負わされた大きな使命であります。この大使命を群島政府の工務部がアメリカの援助に依りまして縁の下の力持ちとなって実現しつつあるのであります。斯かる工務部の重大使命実現に又郡の復興事業が如何にして為されているかと云う事に対し無関心で放任されている事実を不思議に思うのであります。これが最近反動的に工務部の復興事業について郡民が関心を持つようになったと云う事実で喜ばしい事と思って居ります。然し乍ら今日に於て郡民が工務部の今日のあり方を未だ充分に認識しているとは云えない思います。と申し上げますのは、あれだけの復興工事を完成するに、日夜努力して居る工務部の真の姿の認識であると思います。予算面から申しましても、又工事の範囲の広さから申しましても、この宮古でいまだかつてない大きな大事業が工務部の企画によって着々と完成されつつあるのであります。私は全郡民が工務部のこの大事業に充分な認識と関心を持って宮古の復興事業が完成出来るよう念願して居ります。それで私は工務部の運営方針と致しまして、民主的に明朗にと云う方針を持っております。私は工務部長就任以来、この設計書の内容についても公表して工事の竣功検査にも監査委員を立会って貰って工務部請負工事に就いては、万全を期して居ります。
◎福嶺紀仁君 工務部長、出入許可を許してある者を参考の為に土木課の出入人員と経歴を知らせて下さい。
◎砂川玄仁君 一般民衆が政策を聞くことは、只々議会を通じてのみか、其の意味で公約をして貰い度いが為二つ、三つお尋ねし度い。
 第一教育問題、現状勢の教育問題程大きな教養(ママ)を受けた、五〇年、六〇年、七〇年となった場合、果してこのように形が変るかと思う。実に憂慮に堪えない。人間を作ることは即ち教育問題である。新学期を迎えんとして居ります。教員異動があるが、教員異動は如何なる方法でするか尋ねたい。次に農村、現在の復興、如何なる面に於て実際、誠意が溢れて居ることに対し心から感謝して居ります。農村の労力と復興方面はかけはなれて居る。公共事業、道路とかけはなれ、一都市中心主義になって居る嫌いがある。農村の農道、耕地整理、開墾の面で出来ないかどうか、其の辺も軍政府と折衝して貰い度い。
 次は農村の肥料であります。二、三名立ち話をしても肥料の話であります。原動力をなす肥料問題、何とか取り入れて生産面に力を入れて貰い度い。ガリオア資金に依り農具を購入するよう発註してあるならば之も聞き度い。食糧は値上りして豚疫は流行し畜産は振興しない、自給肥料がない、農村面に非常に支障を来たして居る。颱風により農作物はなめつくされる。四、五月が食糧危機が到来するのであるが、之が対策は如何に考えて居るか。
○文教部長(垣花惠昌君) 人間を作ること最も重要である。又教師の問題、配置をどうするかの問題が急務ではないかとの御質問にお答します。
 (一) 自分の家から通勤が出来る。之は余り馴れすぎて真剣味を欠く嫌いがあるから異動させる。
 (二) 学校を参観しまして能力がない教員は辞めさせるかする。勤務成績の悪いものは整理する。
 (三) 同一学校に永い者は事情によって異動する。
 (四) 職員間に折合いがよくない者、一般の信頼を失った者は整理する。
 (五) 異動整理については、各学校長の意見もきいて公平にやり度い。
 琉大卒業生も来ますので追々素質は向上している。
○経済部長(眞喜屋惠義君) 農地関係は従来開拓庁でありましたが、私達も就任しまして農林省と折衝、白川田、大野越に認可して着手して居ります。農地開拓課は四月一日から農林省として間違はないだらうと思って居ります。農地局から一切今後宮古、南部琉球にもこの工事が出来る。農地開拓が出来ると思う。肥料問題は、バイラス関係で議会食糧対策委員長砂川玄仁さんにも会議の際にも申した通り、硫安四、〇〇〇袋、過燐酸四、〇〇〇袋、之が輸送の関係は協力しようと農連からも報告されて居り、更に水稲、甘藷とバイラス防除上肥料を入れてくれとの農村の渇望されて居りまして、私はダンプに雨ざらしにされている肥料を何とかするつもりで民政官府とも折衝しました。肥料は善処して行きませう。ポーター大佐にお会いして無線電話を以て沖縄に調合肥料(ちっそ)が入荷して居ります。もう一遍折衝して居ります。手数料だけで配給して貰い度い。ガリオア資金により可能であります。五〇年度予算半期内で早く注文してくれと申して居ります。農連、水連一括して群島に割当される。只政府は斡旋の労を取るだけで農団体、漁民共連絡してありますので、註文に入って居ります。次年度も可能でありまして大いにガリオア資金の利用をし度い。食糧問題は緊急問題であります。家畜の必要であることは論を俟たない。豚の減少対策を練りまして大いに努力して行くよう準備して居ります。予防薬、血清も現在持って居ります。颱風による被害は毎年考慮しなければならない。林務について連絡して林野庁にも話して防風林も植えて行き度い。大いに努力してバイラス病に対しては、今年の七月頃までにはなくなる計画の基に防除に務めて居ります。食糧問題は肝要な問題だから、昨日の発会式を上げました。食糧局と連絡を取り、精密な調査を取って行き度いと思って居ります。
◎砂川玄仁君 今のガリオア資金は農民救済のことはよく解りました。種馬二頭を取り入れると事務報告を見ると畜牛三六四頭となって居る。戦争前は七〇〇頭居ったが、戦前に比較すると少ない。然し家畜と肥料、牛はどうなって居るか。
○経済部長(眞喜屋惠義君) 牛は入れる計画中、必要な方はどしどし申込むようになって居ります。
◎平良金一君 養豚問題でありますが、豚は一昨年程から豚疫流行のため一〇分の三に減少している。これは第一に飼育の技術が少く、飼育になれない為である。それで飼育を研究し、これの増産を計りたい。政府の方針として購入資金により資金を貸付け、全農民の為に図って貰い度い。九番議員が復興費に対し農民に対する説明がありましたが、農民に対する復興をもたらすものは第一道路である。戦争により道路は困難を来たし、農民は増産に力を入れているので、農耕道路の改修により農民の権利増進を図り度い。次に食糧均整でありますが、食糧確保に力を入れ増産を図る為、自由販売にして貰い度い。当局の考えとしてどうでせうか。
 次に砂糖消費税の問題であるが、琉台貿易問題、同業者に移出入等に対する税を徴収するような重複したのは不当だと思うから税法改正をして貰い度い。
○経済部長(眞喜屋惠義君) 豚の増産について、飼育の方法、指導をしなければならないと思って居ります。当時農村や市の豚舎改善をしまして飼育問題の解決も考えまして、当時農林部にも協力しました。農林省の指導監督がルーズになって居るので、飼育方法其の他が有名無実であった。飼育はむづかしい、それを研究するには、何と云っても飼料であり、農場方面は粗飼料のみを使用しているが、豚飼はむづかしい、従来金のかからぬ方法のみでありました。養豚の指導及研究をして行き度い。購入方法については、予算との関係がありますので、貸付け援助する財政部と協力してかかる考えであります。群島外移出を禁止して居ります。島内の食料を減らさないようにする。移出禁止の中から大豆を取り除く考えをして居ります。
○工務部長(高良憲松君) 只今農道の開発を重点的にやって貰い度いとのお説のようであります。吾々は復興費により、一九五一年度で打切りになりますので計画を樹立して行かなければならない。農道開発は重大問題だと思って居ります。県道の補修もしてない、私としては県道の補修に重点を置き度い。農道の修繕、新設は来年度予算に計上してあります。現在農道は戦災により破壊された農道はないようです。
○財政部長(島田文雄君) 砂糖消費税に関係の方を申し上げます。島内各地区がどう云う考えをして居るか、勿論来期に於ては増産の予想されて居るから砂糖消費税については、充分と増産収入の強化面を考慮する考えである。税法の改正する必要はないかとのお説のようですが、之の税は、不適当か適当かをよく群島政府の財政部で研究し、又群島(他脱カ)との比較も対照しまして見ますと、砂糖消費税は八重山は一〇〇斤に対し一〇〇円、大島は一〇〇斤一五〇円、宮古は一〇〇斤八〇円となって居ります。一番宮古が少ない。一九四八年四月一日に算定の根拠は一斤に二三銭として税率を適当であると議会の議決を経て居る。税制改革は充分なる見当を加へるつもりで居ります。
○副知事(東風平惠令君) 台湾から移入する砂糖の関税をどうするか、琉台貿易が始まれば、向うから輸入されるのは木材、塩、砂糖等となるわけで、沖縄に出張中数量の割当金額等について具体的にきまっていない。砂糖のことについては吾々は考慮して充分に対処していき度い。四月一日から中央政府が出来てから関税を徴収し、議会として関税をどうする。こちらではどうするかこうするかと云うことは群島政府として出来るだけ手を打って行き度い。
○議長(玉城玄教君) 丁度区切りがつきましたので休会します。(午後零時五分)午後は二時から会議を開きます。
○議長(玉城玄教君) これより会議を開きます。(午後二時七分)
◎渡久山知照君 漁船に対する燃料について、即ち農は食糧自給問題、水産は燃料を補給して水産業の活溌化を図る。二つ共相平衡して居るのであります。漁村のみの問題でなく重大な問題である。之に対する解決について当局は如何に考えて居るか。
 次は産業政策、郡民の福利を図り、本年度の黒糖は来年度の生産高も予想されまして、醸造業者も予想がされます。輸出が出来るよう善処して貰い度い。戦前は県より駐在技手を派遣して、反当収量はよく、四、五万斤前後をいっていたが現在キビ二万斤程度しか出ないが、指導的にも原因があるが農民の自覚も足りない。吾々は増産せよ増産せよとばかりでは如何なものか、農場(業カ)訓練所の必要があると思う。自立経済に向って行く政府の考えを拝聴します。農務、畜産、蚕糸の課を設け民衆の安定を図るため設置をして貰い度い。大島では現在農林部が出来て花々しく活動をして居る。肥料については、砂川玄仁君からも説明がありました。淋しい気持で居ります。自立経済の計画でありますが、役人の仕事にならないように又肥料に対しても何卒御努力下さるよう。
○経済部長(眞喜屋惠義君) 吾々も其の職を務めて居りますので努力して居りますが、民政官府が出す役目であります。今後共配給の充足を計り度いと思います。砂糖の移出については私達も貿易に関心を持ち、市場の品質の優秀、何でもないときには必要を感ずる。販路、品質、砂糖につきましては、民政官府とも連絡を取りまして、砂糖蔵置場規程が出来次第、力を入れる考えであります。品質向上も計りたい。終戦直後の悲哀と共に指導的にも考慮して行きたい。農林省の直轄に入って予算化されて居ります。研究指導、農村の人とたっち(ママ)して農事改良局が出来まして、其の人達が地方に於て周知徹底させるよう、農事改良局に組まれて居ります。其の人達の動向によって隘路も打開されて行きます。展示会、品評会も競馬等もして行き度いと思って居ります。
○知事(西原雅一君) 渡久山知照君の質問に対し経済部長の説明に補足します。油の問題であるが、油がないことより輸送と容器の問題である。折角輸送が出来ても容器がない為、八重山へ何ガロンか持たせてやった事があります。布干堂にも油タンクを造ってありますが、もっと沢山造って置き度い。船からドラム缶に入れて油タンクまで運ぶドラム缶がないので困って居ります。尚容器は必要だと思います。其の後の補給がない、船の関係で必要な船舶がない。タンカーで積んで来て、容器が足りないので戻した例もある。タンカーを桟橋近くまで入れて容器の隘路を打開するようにと思って居ります。下地明高君が内地に行って貿易代表になって居りますので、砂糖の輸出には心配ないからどしどし造って貰い度い。
○経済部長(眞喜屋惠義君) 農畜蚕糸共に産業方面に進出して貰い度いとのことですが、打合会の席上でも申し上げました通り、予算関係があり、予算とのバランスを取って進出するように致します。
◎福里芳夫君 渡久山知照君からも、農畜蚕糸の課を設置して貰い度いと希望を申して居ります。経済部の機構は企画、交易、生産と宮古に有利なものを生産して部の機構を造ってあるように考えます。企画をする。生産をする。大体生産をせよと云って産業の各能力が其の観念で実状に即しないと思います。議員全員の要望でありますので是非農畜蚕糸の各課は設置して貰い度い。本当に農民のことを考えれば十、二十万の費用は捻出が出来ると思う。漁船の油について、知事さんからも隘路があると話して居られます。容器が少なくても燃料の受入に対する熱意がないと思う。之が大きな原因である。農畜蚕糸設置と同様に熱意をもっともって欲しい。私の説明にかへ度いと思います。
○経済部長(眞喜屋惠義君) 仕事に対し熱意のないとの質問にお答え致します。決して観念のもてあそびでないと思う。企画課、生産課の方が出来ないとおっしゃるが、飽くまでも企画課は統計を基として設置し、生産の拡充と連絡に重きを置いて仕事をやって居ります。現在、宮古に於ける統計がないため、産業政策を図らん為生産課と一体となってやって居ります。決して理論のもてあそびをしていない。補給課は近年熱意がないとおっしゃるが、或る程度、結果的にはそうかも知りませんが、現在容器が乏しくそう見えたかも知れない。飽くまでも不眠不休の努力をしている積りであるが、熱意がないと云うのは当っていないと思う。機構やその課の仕事が出来ないとおっしゃるのは観念の違いだと思う。機構がどうであらうと出来ると思う。お互いの連繋があれば課長が慣れないでも、仕事が出来ないとは、政府の職員の観点の相違である。課長がなくても仕事が出来ると思う。課を作ることになれば一人、二人で課が出来て仕事が出来るかどうか、そう云う見方はセクショナリズムである。繰り返すが熱意をもっている。御理解を乞う。
○副知事(東風平惠令君) 漁船其の他の燃料受入れの方に熱意がない。当局に対して結果的には怠慢であると云はれますが、出来得る限り関係当局とも連絡を密にして容器が貰えたら全部受入れすることになります。デントンサン(ママ)が油タンクを三箇手に入れることになって居ります。各業者でセメントのタンクを作り、セメントも相当量入って来ることになって居りますので、努力をし度いと思って居ります。
◎福里芳夫君 当局の方策は最上である。其れ以上課を置く必要がないと聞こえるが見解の相違かも知りません。設置するかどうか。
○知事(西原雅一君) 今先の経済部長の答弁は、知事としてはやる腹であります。
○経済部長(眞喜屋惠義君) 私は作らないとの方針はない。方針を樹てて計画中である。知事の方針通り進み度いと思います。
◎下地敏之君 直接知事の答弁が出来る事を伺いたいと思う。それも多くの問題がある。伺いすることは五つしかない。会議招集延期の池城朝清君の会議招集の問題、副知事の答弁は充分でない。各部に亙ると伺いが出来ない。復興予算の質問福嶺紀仁君に対し予算書の説明もないので、経済に自立経済に福里芳夫君の質問は一方的である。ガリオア資金の約四億円の二〇パーセントを要求八四(八千カ)万円を準備しなければならない。現に沖縄製糖会社の設立があやふやで二〇パーセントの設立が出来るかどうか、最も重大な外資導入も話は解る。資本だけで生産が出来ない技術をどうすべきか、自立経済が達成する場合、財政部との関係はどうなって行くか一切触れない。質問がないが、そのことを聞いて見ると、私の五つの質問事項は重要な問題である。
 立候補の際の政策は一般的には説明せなかったが、書面で送ったか内容については選挙民が知らなかったとは申されない。知っているから賛同して当選したものと思う。政策は新聞の見出しをつけた様なもので内容はちっとも分らない挨拶文の内に発表されたのもあり、ないものもある。あまねく一般に知らしめ又政策をよくやる為にも政策を説明して貰い度い。
 第一条(ママ)に、政治の中に民政府の機構を改革し派閥人事をしておらんのかどうか、当選後四校長が人事問題に対し教育は首斬りの埒外においてくれと話した時、政党政治である以上又アメリカでも左様処理していると云ったと聞くが、これは派閥人事でなくて何であらう。
 次は、税制改革、政策の中に税制改革がとり上げられているが、腹案がなければ取り上げる事は出来ない。教育委員制とは如何様なものか意見承りたい。条例、予算の説明がなっていない。条例を制定せないで仕事をやっていきたいが、制定する暇がないのかどうか、一月、二月は暇だったからこの月に誠意があったら議会を招集して条例を制定したら出来ただらうと思う。予算説明は前年度と如何様にして違っているかを説明するべきであって、職員二割増俸に対しても増税問題を一言も説明せぬ。重大問題を軽々しく考えていると思うが如何。
 次に、銀行の貸付問題、銀行は借金を申込んでから現金受領迄二ヶ月以上かかると聞かされている。公務員であれば収賄とか背任罪とか訴えてもよいが、公務員でないから出来ない。巷間伝えられている事が事実とすれば、経済界に及ぼす影響は重大である。二万円借りるに二、三千円かかると仮定すれば大変な事になる。知事は水産会関係で借金した事もあり分る筈だが、総裁に是正するよう警告を発し経費がかからぬようすべきでなからうか。
 次に、琉球の帰属問題、日本内地に於ては、琉球の帰属問題が活溌に採り上げられ相当運動しているが、地元では何もせないと云う感情を抱かしめている。
 沖縄に於ても四大政党が意見の交換をなし此の問題に対し熱意を示し、平良知事も所信を披瀝しているが、私達もやるべき時期がある。今から準備せねばならない。琉球民族にとって重大で百年の大計から考えた場合、知事の意見如何。朝鮮動乱は中共軍の介入により複雑を極めている。これに対し、吾々は何等発言権をもつものではないが、平和を希求するが故に平和解決を望んでいる。殊に琉球は簡単に解決するものではない。悪化せんとも限らない。一旦緩急あった場合一人でも生き残るか、食糧はどうするのか、塩ばかりのむべきか、甚だ迂遠な問題であるが、郡民全体の生命財産を預る知事として参考までに熱意を承りたい。
○知事(西原雅一君) 下地敏之君のお問ひに対しお答え致します。答弁は至って下手な奴で満足を与えるかどうか自分としては真面目に真剣にやっている積りである。其の点予め御諒承下さい。私が当選後人事問題に就いて派閥的なことを云ったとすれば人様を騒がして済まなかった。個人的に集まって冗談で云ったかも知れんが判然と覚えてない。私の意思で首を切った人はない。自発的に辞めたのが多い。私の一個人の生活からしても公平な事をしたつもりである。
 税制に於て政策に務め、近い内に四月一日には発足するのであります。中央政府に属するものかどうなるか、其れとにらみ合せて行く考えである。予算の説明は後で思ったが、予算の説明の不備は私も考えて居ります。誠に申しわけない。二割増俸させると云う事を具体的な説明がないのが遺憾に思って居ります。復興予算、地元予算との関係は、何により何を中心に持って増税に対しましては説明してなかった。お金持ちから多く税金を取る方針である。
  (拍手「賛成」の声あり)
 主(酒カ)税から一七二万円、砂糖消費税三九七、五〇〇円、六〇〇万円位増えて居るが、薬品の収入五六、五〇〇円、農事指導研究所の収入三五、〇〇〇円みて居ります。増税の主眼はどこに持って行くか、金持ちから取る方針である。金持ちを恐れて居るような話はあるが少しも恐れていない。銀行問題ですが、私も下地敏之君からの話と同じような話を聞かされて居ります。その噂を聞いて居ります。銀行を悪く言へば、喰物で私はお客様で御馳走になって居ります。然し収賄を受けたり、料理屋に行って御馳走になって居ることはよくないことで相談して見ます。之は大きな問題、琉球の帰属問題このことが決定することにより相互の子孫に影響して大きな問題である。国際的問題である。宮古だけで決めて行くとなれば、私の心の中には希望があります。日本帰属を持って居るものもあり、信託統治を希望する者もあり、独立を希望している者もある。各々の意見があるようですから近い中に沖縄に行き見解なりを持って居る人に逢ひまして決めたい。又その時に御返事を申します。
 疎開問題、私は考えてもぞうとする。冷い戦争から暑いものに変る。どこにも行く処がない。どうなるか、海の中につかって居るわけにも行かん。議会の問題としては考えられない。議会の方々は偉い方ばかりだから、アメリカさんに相談して如何にするかと相談して見ることです。いざとなるとアメリカと相談もする。万一そうなればどうすべきか、何とか役に立ち生きて行くように相談しませう。私は戦争中宮古に居りましたが、空襲のように恐ろしいものはなかった。さんざんひどい目に会って来て居りますので、アメリカさんにお願いしまして、ひどくなるとアメリカに行く方法も考えて居ります。
○副知事(東風平惠令君) 組織法による各種条例が充分でないと云うことについてお答えします。
 前のような諮問機関をやるようなことをするかと云はれるが絶対にやりません。組織法に依ってあらゆる方面に依って法的頭の貧困さで全部が全部完成したとは申しません。教育委員会の条例は慎重に考えて中央政府が樹立しまして条例制定してから其の時に宮古は宮古として充分考えて条例を制定して行く考えです。当局が怠けて居ると云うことではありません。以前の政策のようなことは決して致しません。その点御諒承下さい。委員長にあられるので充分に御指示に従って議会の意思に沿うよう努力するつもりであります。
◎下地敏之君 大きな問題を言ひ残して居ります。次に判事の任命、マ司令部より任命許可になり、仲松判事は近く上訴裁へ赴任する。後任選定は如何、一日も早く実現して欲しい。一ヶ月や二ヶ月やらせば法を知っている者は慣れると思う。空席はいかんと思う。誰が判事に任命されるやら五里霧中、候補者は知事に申し上げて置きました。空席にして置くと事件が遅滞して行く、知事の心境如何。
○知事(西原雅一君) 大変御尤もな質問だと思う。上訴裁判所の判事を推薦をするようにと大変になやみましたが、判事と云う者の有資格者が少ない。仲松判事が上訴に行ったら後はどうするかと心配して居った。推薦しても宮古に置いて貰いたいと思っている位でした。西原知事に上訴判事の任命権限を附与すると来ました。個人としてはよいことです。さあ頭痛の種で、下地敏之君と御同感でよい人を選んで早く任命して貰うよう善処して貰い度い。
○文教部長(垣花惠昌君) 只今下地敏之さんの質問にお答えします。五つの中に教育に関することがあります。第一は琉球帰属問題、余り先回りすると危険と思います。教育基本法施行により定められ、日本の教科書を使用することを民政官府が許可して居られますので、日本の教科書を使って宮古の教育が進んで居る。教育委員会の設置について制度設置にするか、宮古の現状からして、日本的に作るか、沖縄のようにか、宮古独特か重要の問題で、二月四日に沖縄に行きまして、研究しまして教育免許総ての法規を一応群島政府に持って帰り、来る四月二十三日から会議を開いてやる考えである。八重山、大島は作ってありません。暫く研究して居ります。沖縄は独特の委員会制度で行く。こちらの案も改めて行く考えで研究して居ります。
◎議長(玉城玄教君) 副議長嵩原惠典君と交代。(午後三時三十五分)
◎玉城玄教君 知事の方針もようやく軌道に乗りつつあります。最大幸福が眼目のように思はれます。民政の安定を図るのが最大幸福である。されば如何なる方針で行くか、地にあっては和を称へ、民政官府との連絡を緊密にし、群島外との緊密を切実にすることが最も必要である。然るに家に於て和を立てようとすれば民衆は環境、其の他の利害に反し如何なる善政も全住民に満足を与えることは出来ない。一心を捧げるとき其の裏面に対し、知事が本当に郷土を思う情を吐露し、改むべきことは改め、郷土復興に務めて受入れ潔よく一〇〇の議論より一の実行力が伴い希望に燃え烈々たる意気で断じてこれをやり遂げねばならないと思う。部内職員に対しては、充分に統率し真の公僕精神を発揮して万遺憾のないようにして貰い度い。その点に意を用いて最大多数の最大幸福を図り、一心同体の気持ちで可愛がるようにして貰い緊褌一番強く正しく明るい今日の楽土を築くよう所信を伺いたい。
 内と外とに問題があるであらうか、内の問題として特に通信機関の整備がある。それはその土地の文化のバロメーターであり、各方面、何れの通信機関、電話網に対しても考えられる。
 結局一人都市のみが独占すべきでない。私が申すると知事の職権外と思うが、其れは知事の職務である。如何なる方法で如何なる折衝をするか、更に官営事業を個人企業に移管したら、資本は如何にすれば経済の社会化を、如何に有効的確に全歳入に対し的確の放出が出来るか、更に救護費の問題、沖縄は二、五〇〇万円で四、六〇〇万円の半分が軍の補助になって居る。それに対して宮古は全部群島政府の負担となって居る。其の点どう考えを持つか、其れは出来るかどうか所感について御伺い致したい。
 実業教育の御意見は省いて次に水産業、農業、産業の建前であるならば、充分な計画が必要であるがその計画について御伺い致します。由来水産学の乏しく上級学校も少ない大島でさえも総ての研究指導に必要であると云っているが、その実はどう考えるか、例へば琉大に水産科を設置する問題である。大きな問題であるから之に対して知事の考えは如何。
○知事(西原雅一君) なごやかな宮古を作るようにとのお言葉に対し衷心から御尤もな御話と承って居ります。平和を愛することには私も同感であり、私もかねがねから思って居ることです。相互が朗かに暮して行くかと云うことは考えて居るのであります。私は自由党系から知事に当選して居りますが、私の気持ちは自由党の知事でなく全群島民の知事である。私はどなたからの御意見でも冷静に受入れて研究して行く、私は宮古が平和になることにより家庭も平和になる。私は時々家庭争議を起こしますが、只今は出来るだけ平和にして行き度い、私が平和に務めて居るかを私の精神をお含みとり貰い度い、通信機関の整備だが私がくどくどして申上げるまでもなく、文化の向上発展して行くものでありまして、郵政庁が群島政府から分離され、新らしく郵政庁が出来て居りますので郵政庁とも縦横の連絡をして整備強化を図り度いと考えて居ります。尚資材の関係もありませうが、吾々がよく相協力しまして出来るだけ完備するよう努力します。救護費について、私が之に対し考えたことを申します。僅かの救済をして居りますが、深く切り下げて先づ人間が軽労働、重労働、最低限をやっていくには、一日何カロリーと云う栄養が必要で二、三カロリー引下げる事も出来るか、其れで如何になって行かなければ十歳-二十歳何位、二十歳-三十歳何位実際のカロリーを調査をして居ります。調査をして、健康を保持させて労働を充分なさしめる。恐らく沖縄は激戦をした所で不具者も多いし、ライト女史が来島されて調査して居ります。民政官府から救済を受けることが出来るかもしれない。
 玉城玄教君の御話の通り宮古水高の校舎を見ますと実に可哀相になります。とにかく指導者がない。本部にも水高見たような海洋学校がありますが、琉球大学にも立派な先生が得られない。水産教育を受けて来た人は全琉にも何人と数へられます。そんならどうすればよいか、琉球大学に水産部を設置し、日本から優秀な教員を招聘して行くのが最も必要であると考えて居ります。
○副知事(東風平惠令君) 公営事業が企業化、経済の社会化を図り何れ資金の調整なり何とかして宮古の経済復興に伴ひ企業の停滞なり利潤に照し合せて経済方法の促進を図り度い。次に救護費の促進を図り度い。米国のやり方が民が負担しなければ軍が負担しないと、民が出来ないことを軍にすがれとのことになって六〇%が軍が負担して居ります。其の部面について只今の御質問にお答えします。
○厚生部長(宮國泰誠君) 救護費の補助について、要救護者七四一人居りますが、救護を要する者はまだまだおりますが残りの方は第二種とし、ララ物資が沢山入荷する場合を考えて居ります。一日一人当り一円五〇銭、一日七〇銭其れでは配給物資すら貰えないと、只今来郡中の赤十字社ライト女史にも助言をして置きました。要救護者の実状等もお目にかけて貰って軍の補助をして貰うよう話してあります。
 食糧費四五〇〓(ママ)-二三〇〓(ママ)、燃料費二五〇〓(ママ)-一〇〇〓(ママ)、家庭用品、住宅費、学校教育費、この計算で行くと、九二八万円となる。非常に大きい、少なくとも食糧費だけで三〇〇万円となります。出来るならば九二八万円をお願いし度いのです。三〇〇万円が軍の補助を仰ぎ、ラィト女史の沖縄に行ってからお願いします。
○玉城玄教君 知事の答弁の中で、沖縄は戦災でご尤もだと思います。それでは沖縄と宮古との経済状況はどこがよいのか、宮古の交渉の場合はしっかり其の点考えて欲しい。
◎砂川玄仁君 一般質問も大体けりがついたので、打切って明日から予算にかかり度いと思います。動議を提出します。
  (「賛成」の声あり)
◎副議長(嵩原惠典君) 只今砂川玄仁君から明日から予算審議に移り度いとの動議がありますが如何のものですか。
  (「異議なし」)
 多数御賛成のようですから、今日は之で散会しまして明日は午前十時から開議します。(午後四時五分)
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