戦後初期会議録

組織名
八重山議会
開催日
1949年07月21日 
(昭和24年)
会議名
1949年7月20日-22日臨時八重山議会[2]
議事録
  七月二十一日
  出席議員 十六名
◎議長 開会致します。(午前九時四十七分)御質問御意見を述べてもらい度いと思います。
  (五番議員出席)
◎四番議員 印刷課の問題に就きましてですが移管委員会の答申によっては貸付になっていますが、民政府の方は直営となっています。其いきさつを言って下さい。
  (二番議員、十番議員出席)
○議長 貸付の条件が十一項目ありました。それを部長会議にかけて貸付にするか直営にするか、どうせ同じ官の管理であるから、第十二号案の通り直営した方が良くはないかと云ふ事になりました。それから答申書の内に-印刷課の機械及活字其他の設備は八重山民政府に於て確保する事が本郡将来の文化向上、郡発展上重要なる事を…目的でありますので其諮問案の四項目の理由により政府としては政府直営としたのであります。それが文化施設である故に収入も同じでありますし、赤字さえ出さなければ良いと云ふ理由であります。民政府の印刷物もたくさんありますし、又学校の教科書の印刷もたくさんありますから民に貸したら営利的になりますので、一旦貸付したら値段が高くつくのは火を見るより明らかで政府の仕事が思ふ様にはいきません。そう云ふ様な点もありまして職員の組織、仕事の能率を考慮すれば民政府でやるのが文化面から考へても大衆のためになると思います。
◎十四番議員 事業部移管問題ですが諮問案運輸課問題の理由の一はもっともな事でありますが第二は反対に思います。官営ならば便利であり民営ならば不便であり何か官営には特配がありますか。
○議長 現在の運輸課のトラックは軍政府の貸与品ですから部分品は申請しましたら探して世話してくれます。
◎十四番議員 民政府がやったらば確固たる安全性があるんですね。
○議長 そうであります。政府としては部分品を探す事が容易であります。
○補給部長 部分品も貸与品の一部であります。
◎十四番議員 そうすると配給品を直接民政府で取っているのですか。
  (十七番議員出席)
○議長 そんな事は絶対にありません。
◎五番議員 本案に就きましては議員全体の意見研究が中途半端でありますので、休会を戴きまして研究を続行した後本会にかけ度いと思いますから、其処置を取って下さい。
◎議長 午後あたりは開会致す事が出来ますか。
○五番議員 それはまだ決っていません。
◎十四番議員 委員会の経緯を委員の方がなすから一応聴かしてもらい度い。そうしないとわからないから。
○五番議員 断行して下さい。
○議長 午後から是非やって下さいませんか。
○五番議員 決定したら連絡を取る様にしませう。
◎議長 それでは連絡にやりますから知らして下さい。
 休会致します。(午前九時五十九分)
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